ベリーダンスは健康維持にも最適
ダンスを習う人の中には、単純にそのダンスがスキで賢く恋い焦がれる、という人も多い一方、ダンスを踊ることで得られる身体への効果を期待する人も少なくないことでしょう。
殊に近年それでは、ダンスによるダイエット、そして健康維持というものに注目が集まっています。
ベリーダンスもまた、健康維持に最適なダンスと言われています。
ベリーダンスは、腕、脚といった四肢を積極的に切り回すというよりは、お腹を中心とした胴体をたくさん動かします。
その為、健康を牛耳る内臓や骨盤、脊髄にも大きな影響を与えるのです。
とても、内臓に関してですが、内臓脂肪の減少が非常に顕著な点が効果として挙げられます。
内臓脂肪は、普通に走ったり筋肉を鍛えたりするだけではなかなか落ちないと言われており、この内臓脂肪を減らす運動は常に研究されています。
そういった中、ベリーダンスの場合、胴体を積極的に切り回すので、自然と内臓脂肪が落ちるのです。
これは、コアマッスルという内筋肉が鍛えられるからと言われています。
従って、ベリーダンスは内臓にだいぶ嬉しい運動なのです。
また、骨盤の矯正も同様です。
骨盤は身体の中心であり、健康維持のための非常に重要な器官です。
この部分が歪んでいると内臓の位置が変わってしまい、血行が悪くなったり、内臓の働きを悪化させたりします。
周囲の筋肉にも悪影響を及ぼすでしょう。
骨盤の矯正によって身体がバランスを奪い返し、それが健康維持に繋がります。
ベリーダンスの音楽を知ろう
様々な特徴があるベリーダンスの中それでも、殊に音楽は大きな特色と言えます。
ベリーダンスは衣装や踊りそのものも個性的ですが、ダンスの為に轟かす音楽が非常に重要で、この音楽と一体になる事で、初めてベリーダンスと言える踊りになるのです。
従って、音楽はダンスの一員であり、いかなる音楽かは引き続きダンスの種類をも決定します。
ベリーダンスの音楽は、基盤がアラブ地域にある事もあって、アラブ音楽が中心となります。
いわゆる民族音楽ですね。
特徴としては、エキゾチックでオリエンタルな印象の強い音楽という点が言えるでしょう。
リズムはそこまで短くなく、却って日本の伝統音楽である演歌にさっとほど近いといわれてあり、そこが日本人とベリーダンスの相性の良さの要因とも言われています。
ただ、近年まずはこのアラブ音楽だけがベリーダンスの音楽ではなくなっています。
アラブ音楽と、最近流行の音楽を組み合わせたものが増えてきているのです。
代表的なのはポップスですが、ヒップホップやジャズと組み合わせている曲も増えてあり、本当に多様化してきています。
ヒップホップと組み合わせると非常にテンポが速くなるので、従来のベリーダンスとはなんとも趣が異なるダンスになります。
欧米でよく行き渡るアレンジです。
以前は、飽くまで基盤はアラブ音楽だという主張が主流でしたが、現在ではそこまでこだわらず、ロック、あるいはアンビエント系などの音楽も良しとしている風潮があります。
ベリーダンスの音楽を奏でる楽器
ベリーダンスの音楽を学ぶ上で、楽器をわかる事は欠かせない作業です。
というのも、ベリーダンスの音楽に使用する楽器は非常に個性的で、随分普段耳にする事のない名前の楽器ばかりだからです。
日本では馴染みのない楽器が多いですが、中には近年日本も人気を博しているものもあります。
いかなる楽器が使われているのか、いくつか紹介していきましょう。
まず、「ドフ」という太鼓ものの楽器についてです。
これは、オーケストラでいうところのチェロもののポジションとなります。
太鼓と弦楽器では極めて違いますが、実際には中低音を奏でる楽器として共通項があるのです。
その為、ベリーダンスの音楽の土台とも言えます。
次に「ドホラ」です。
これは、コントラバスと同じ役割です。
非常に重量感染み渡る低音が魅力の打楽器となっています。
「レッ」という変わった名前の楽器もあります。
これはタンバリンものの楽器で、やはり打楽器に属します。
ただ、金属性の羽が付いてあり、これにおいて音を鳴らすので、非常に大きい演奏技術が必要です。
「ボンゲス」は、レッ同様、パーカッションにおいて重要なポジションにある楽器です。
いわゆるボンゴの事で、原料はラクダの皮です。
それにプラスティック製の胴をつけて作られています。
ダンサーが使用する楽器として、「ジル」という楽器もあります。
これは指に装着するフィンガーシンバルですね。
踊りながら響かすので、至極酷いようです。
そうして、これらの楽器に「タブラ」を加えたものが、主なベリーダンスの楽器となります。
タブラは日本でも人気
個性的な楽器が多いベリーダンスの音楽ですが、その中で断然有名な楽器は、恐らくは「タブラ」ではないでしょうか。
ベリーダンスにおける中心的な役割を担う楽器であり、日本では「ダラブッカ」という名称で知られています。
タブラは、ポジション的には日本の和太鼓にかなり近い事で知られています。
非常にシンプルで、それでいて至極ケバイ音なので、自然とこのタブラの音に耳を向ける人も多いでしょう。
タブラの特徴は、世界各国において色々な呼び方がされている点です。
日本もダラブッカと呼ばれている他、トルコでは「デュンベレキ」等といわれています。
そういったタブラの演奏方法は、主に2種類あります。
一つは、座奏と呼ばれる、座って演奏する方法です。
椅子に座って、腿に挟んだり、胡坐をかいたりして演奏します。
もう一つは、立奏です。
こちらは立ったままでの演奏となります。
ただ、おんなじ立奏も、二の腕やわき腹に挟むという演奏方法もあれば、台に足を置き、腿とわき腹で固定して演奏する方法もあります。
このように、実に多くの演奏方法がある事から、パフォーマンスにも向いている楽器です。
ベリーダンスの中核を担う楽器というのが、その点にも現れています。
その一方で、天然材料それでチューニングが非常に耐え難い点、管理が一大点など、難題も少なくありません。
ただ、見栄えは非常によく、インテリアとしても利用出来る点はとても魅力的です。
その為、日本では全然一大楽器となっています。