ヒップシミー
腰の取り回し方によって種類分けが浴びるベリーダンスですが、その基盤となる取り回し方が、「ヒップシミー」と呼ばれる切り回し方です。
ヒップシミーというのは、腰を小刻みに震わせる取り回し方です。
バイブレーションという感じです。
取り回す方向は問わず、上下だったり左右だったり、それぞれの個性に一任されています。
また、強弱を塗りつけるのもこのヒップシミーの大きな特徴ですね。
ヒップシミーを踊るには、とにかく姿勢をしっかり作っておかなくてはなりません。
コツとしては、頭の頂点から、身体の各部位に糸を下ろし、その糸を引っ掛けて引き上げるような感覚を覚える事です。
マリオネットの人形という感じですね。
そうして、その状態で膝を曲げ、身体の力を抜きます。
しかし、骨盤の周りは引き締め、背中を真っすぐに賭ける必要があります。
胸も張りましょう。
この状態で、腰を小刻みに震わせます。
この場合、取り回すのは膝です。
膝の曲げ伸ばしでシミーはスタートします。
膝の曲げ伸ばしを行うと、自然と腰が上下に働くのです。
これが、シミーの基本動作となります。
上述した通り、シミーは腰の動きであるのに、膝がキーポイントとなります。
その為、ベリーダンスにおいてヒップシミーを踊る場合は、どんなに膝を柔らかくできるかが重要となってしまう。
やはり、お腹や腰の筋肉をとっても動かさなくて良いかというと、そうでもありません。
膝の動きに連動して取り回す必要があります。
また、左右の動きに関しては、腰に意識を集中させる必要があります。
ヒップサークル
腰の基本的動きであるヒップシミー同様、「ヒップサークル」もベリーダンスにおいては基本動作の一つと考えられています。
ヒップサークルは、名称からはからずも切り回し方が想像できる点も敷居を下げていると言えます。
その名の通り、腰で円を描く動きがヒップサークルです。
このヒップサークルという動きは、さほどダイエット効果の大きい動きだと言われています。
それは、骨盤の矯正に最適からです。
円を描く動きの基本は、おへその下部にある筋肉を意識してつぎ込み、身体の中心を軸にして右から後部、そして左から前部といった具合に動かしていくのですが、この動きは骨盤の歪みを強制していただける働きがあるのです。
骨盤がゆがむ場合、上下左右どの方向に歪んでいるも、不自然な状態になっています。
このヒップサークルの動きは、身体の骨格、構造上ふさわしい状態である事が前提の動きです。
仮に骨盤が歪んでいると、その歪んでいる部分が強制的に規則正しい状態へ立ち戻るように力が入るような動きになっているのです。
従って、骨盤が歪んでいる人がヒップサークルを行うと、きしみが出来上がり、たまに痛みを伴います。
仮に痛いと感じたら、最初はゆっくり、穏やかに回す事をお勧めします。
しかし、厳しいから控えるという事はせず、積み重ねる事を心がけましょう。
ヒップサークルの動きは、ベリーダンスの中においても独特と言えます。
見ている人にとっても、普段このような動きは見られない事から、個性的に思えます。
抑揚をつけて動かすと、どんどんその個性が映えるでしょう。
フィギュアエイト
腰の取り回し方で種類が異なるベリーダンスですが、その中それでも断然難しいとされているのは、「フィギアエイト」です。
フィギュアエイトというのは、その名の通り、「8」の字を描くような腰の切り回し方をします。
問題は、どの角度の「8」の字に動かすかですが、身体に対して垂直に移すパターンと、水平に切り回すパターンと両方があります。
垂直に切り回す場合は、上下左右の運動が実に複雑になります。
自分の中で「8」の字を明確にイメージして、それに忠実に働くには如何なる筋肉の切り回し方が必要か、何やかや試してみましょう。
重要なのは、メリハリをつける事です。
横の動き、縦の動きのどちらかに極端に意識が行く事がないよう、全体のイメージをしっかり持って踊ると上手くいくでしょう。
男性であれば、ボクシングの「デンプシーロール」という技を知っている方がいるかもしれません。
その動きを再現しても良いですね。
水平に移す場合は、前後と左右の動きとなります。
こちらの方が割り方簡単ではありますが、この場合は前後の動きが難しいです。
前と後ろを均等に取り回すには、背筋を賢く使わないといけません。
また、左右の動きをしっかりしないとウエストのくびれを調べる事ができないので、目的を意識しっかり持って挑むようにしましょう。
ベリーダンスにおいて、「8」の字の運動は特に骨盤の矯正やダイエット効果を生みやすいので、ダイエットを目的としている人はこのフィギュアエイトを積極的に取り入れると良いでしょう。