皆様、こんにちは。「あかね」でございます。
先日お届けした動画『【94歳の覚悟】自民圧勝に失望しても絶望しない』に、
驚くほどたくさんの、そして心に深く染み入るコメントをいただきました。
あまりの数に、お一人おひとりに指を動かしてお返事することが、
今のワタクシの体力では少しばかり困難になってまいりました。
けれど、ワタクシ、夜の静寂(しじま)の中で、画面から溢れ出す皆様の言葉を一つひとつ、
大切に、宝物を愛でるようにすべて拝見しております。
本日は、皆様から寄せられた特徴的な励ましや、切実なお気持ちをご紹介しつつ、
今回の結果から見えてきた「現実」を皆さんと一緒に見つめ直してみたいと思います。
失望という名の吹雪の中で
選挙の結果を受け、多くの方が震えるような深い喪失感を抱えていらっしゃいました。
「この二日間普通に仕事をしていますが、心が沈んでいます。でも絶望したら負けですね」 「昨夜から今日にかけて、言葉が出ないほど落ち込みました」
こうしたお声を聞くと、ワタクシの胸も重たい鉛のように沈みます。
それはまるで、春を待ちわびて丹精込めて育てた花壇を、
開花直前に冷たい暴風雨に荒らされたような、言葉にならないやるせなさかもしれません。
期待が大きかった分、その反動で訪れる寒々とした孤独感は、身を切るような痛みでしょう。
けれど、ワタクシたちが絶望の淵に座り込み、思考を止めてしまうことこそが、
権力側が最も手に入れたがっている「無力感」という名の勝利なのです。
分析で見える「風」の正体
今回の結果を冷静に見つめると、いくつかの「仕組み」と「動き」が見えてまいります。
一つは、高市氏の放つ強い光に、多くの無党派層の方々が引き寄せられたという現実です。
特定の支持を持たない、いわば「ふらりとした風」のような層が、
彼女の言葉や人気という強い風に乗り、大きなうねりを作りました。
ワタクシたちがこれから進むべき道で勝機を見出すには、この風のような方々の心――その揺れ動く感情や考えを、
正面から受け止め、語りかけていかなければならない。
それが、今回の手痛い経験から学んだ、極めて重要な「勝負の鍵」なのだと痛感しております。
現代の「知の風土」を憂う声――濁流の中の灯火
また、鋭い分析や将来への強い不安を投げかけてくださった方もいらっしゃいました。
「民主主義は生まれたばかりの赤ちゃん。絶望するには早すぎる」 「30年以上も経済成長しない政治がなぜ選ばれるのか。地獄の始まりのように感じます」 「今の有権者は、公約を理解して投票するのではなく、雰囲気や好き嫌いで選んでいるのではないか」
皆様の仰る通り、今の世の中は、真実と虚飾が入り混じった情報の濁流のようです。
さらに言えば、今の「小選挙区制」という仕組みには、目に見えない大きな「歪み」が潜んでいます。
たとえば皆様、想像してみてください。
自民党が得た票は、比例では全体の「36%」です。
それなのに、国会の議席は「3分の2」も独占できてしまう。
この仕組みの怖さを知ることは、感情に流されず、冷静に現実と戦うための第一歩となります。
その危うさは、ワタクシが女学校時代に経験した、あの墨色(すみいろ)一色に染まり、
個人の声が消し去られた大政翼賛の時代と、どこか不気味に重なって見える瞬間がございます。
諦めない「草の根」の強さ――「横超」の智慧
一方で、深い悲しみの中から、すでに凛として前を向き始めている力強いお声にも救われました。
「失望しても絶望はしない。横超(おうちょう)、まさに智慧の言葉ですね」 「諦めたら終わってしまいます。しっかり政権を監視し、私は草の根を広げる努力をコツコツ続けていきます」
「横超」……この言葉をしっかりと拾い上げてくださって、ワタクシ、本当に嬉しく存じます。
これは、立ちはだかる巨大な壁に正面から体当たりして砕け散るのではなく、
大海原を渡る渡り鳥のように、視点を高く上げ、ひらりと次元を超えて進む智慧のこと。
権力という巨大な岩が道を塞ぐなら、ワタクシたちは柔らかな水のように、岩の隙間をすり抜け、
どこまでも横に、横にと繋がっていけばよいのです。
一滴の水は弱くとも、繋がれば大河となり、やがては岩をも穿つ力となります。
「100対0」の完敗など、この世には存在しません。
この一握りの砂の中に光る砂金のような希望を、どう拾い上げ、育てていくかが、ワタクシたちの「これから」の使命なのです。
長い歴史の一ページとして――振り子は戻る
ワタクシが94年の人生で最も大切にしているのは、「振り子の法則」でございます。
振り子が右へ、右へと無理やり押し切られ、限界まで張り詰めたとき、
その見えない裏側では、逆方向へ戻ろうとする凄まじい反発のエネルギーが、
静かに、しかし着実に蓄えられています。
今は、一面を厚い氷と真っ白な雪に覆われた、音のない死の大地に見えるかもしれません。
しかし、その冷たい土の下では、皆様が寄せてくださったような熱き想いが、
温かな地下水となって脈々と流れ、次の春の芽吹きを準備しています。
ワタクシが見てきた近代史は、どんな強固な権力も、どんな傲慢な独裁も、
永遠には続かなかったという事実の積み重ねです。
メッキはいずれ必ず剥がれ、隠されていた真実が冷厳な顔を出す時が来ます。
その時、私たちが「自分の頭で考える」という自分だけの灯火を消さずに持っていれば、
もう二度と、甘い言葉に騙されることはありません。
皆様のあたたかい言葉の一つひとつが、ワタクシの心に新たな「覚悟」という名の炭火を灯してくれました。
最後の一句
冬枯れの 土の下こそ 熱き鼓動
(表面上は冬のように冷たく、希望が枯れ果てたように見える世の中でも、その土の下、目に見えない場所では、皆様の熱き想いが、春を待つ根のように力強く、確かに鼓動している。そんな情熱を込めて詠みました。)
いつも、本当にありがとうございます。
それでは、また次回お会いいたしましょう。
