はじめまして!以前にも少しお話ししましたが、昭和6年生まれのあかねです。
窓から差し込む春の柔らかな光を浴びながら、この記事を書いています。
気がつけば90年もの月日が流れましたが、今日も元気に過ごせる秘訣は、日々のちょっとした習慣にあると思っています。
姿勢は若さの源
特に意識しているのは、背筋をピンと伸ばしたきれいな姿勢を保つことです。
私が育った戦前の時代、女学校では「本を頭に乗せて歩く」という姿勢の訓練がありました。
あの頃の教えが今でも身についているのでしょう。背中が丸まっていると、どうしても老けて見えてしまいますから。
いつも、まるで一直線上を歩くように、胸を張って顔を上げて歩くように心がけています。
古い下町の狭い路地を歩くときも、戦後の混乱期を生き抜いたときのように、前を向いて堂々と歩くことを忘れません。
おかげで、散歩仲間からは後ろ姿が若々しいと言われることもあるんですよ(笑)。
大崎博子さんとの共通点
先日、同世代の大崎博子さんの本を読んだのですが、ものすごく共通点がありました。
私たちは同じ戦中戦後を生き抜いた世代。彼女も私と同じように、日々の小さな習慣を大切にされているようです。
大崎さんは、朝に部屋の窓を開けて深呼吸をすることから一日を始めるとのこと。
私も同じ習慣があります。
朝、カーテンを開けた瞬間の新鮮な空気と光が、体内時計をリセットしてくれるような気がします。
彼女の実践されていることを真似しながら、私の毎日の習慣と組み合わせてご紹介します。
歩くことの喜び
毎日の習慣としては、1日8000歩を目標に歩くようにしています。
この習慣は、高度経済成長期に子育てしながらも続けてきたものです。
朝の散歩で約30分歩き、それから買い物などに出かけると、自然とこのくらいの歩数になります。
戦後の食糧難の時代、遠くまで食料を探しに歩いた経験が、今の私の健康を支えているのかもしれません。
私の住んでいる熱海は坂道が多いので年寄にはちょっと大変ですが、これが、かえって足腰へ負荷がかかっていい運動になります。
無理のない範囲で、体を動かすことを楽しんでいます。
近所の公園の桜が満開になる春、紅葉が美しい秋、どの季節も歩くことで自然と一体になれる喜びがあります。
朝の簡単な運動習慣
そして、体のために欠かせないのが、毎朝のちょっとした運動です。
私は、寝たきりになるのを予防するために、毎日5分間の太極拳を自宅で行っています。
若いころ子どもたちと一緒に学んだ動きが、今でも体に染み付いています。
ゆったりとした動きは、加齢による筋力低下であるサルコペニアを防ぐ効果も期待できると感じています。
これも大崎博子さんのご著書から真似させて頂きました。
転倒予防の工夫
散歩の際には、両手を空けておくように気をつけています。
もし転んでしまったときに、両手で体を支えられるようにするためです。
そのため、ショルダータイプの小さなバッグを斜めがけにしています。
以前、少し躓いて転んでしまった際も、両手をついて大きな怪我をせずに済んだ経験があります。
転倒は高齢者にとって最大の敵。近所に住んでいた友人が転んで骨折してから寝たきりになってしまった話を聞いて以来、特に注意するようになりました。
体幹を意識した生活
姿勢を保つためには、腹筋や背筋といった体の中心部分の筋肉が必要だと感じています。
若い頃は考えもしなかったことですが、年を重ねるにつれて体の中心部分の筋力の大切さを実感しています。
毎日歩くことは、自然とこの体幹を鍛えることにも繋がっているのではないでしょうか。
体幹がしっかりしていれば、内臓の働きにも良い影響があると思っています。
娘が教えてくれた簡単な腹式呼吸も、毎日の習慣に取り入れています。
発酵食品を中心とした食生活
食事にも気を付けており、毎日のごはんは玄米食です。
これは実は、戦後の食糧難の時代から続けていることです。
白米が貴重だった時代に、栄養価の高い玄米を食べることで健康を維持してきました。
おやつには、糠を混ぜ込んだ手作りのクッキーをいただくこともあります。
孫たちが「おばあちゃんのクッキーは特別な味がする」と言ってくれるのが嬉しいです。
また、ぬか漬けや麹など、発酵食品を積極的に食べるようにしています。
温泉で心身リフレッシュ
わが家のマンションには温泉が付いているので、毎日温泉に入るのが楽しみの一つです。
温かいお湯に浸かる時間は、心身ともにリラックスできる貴重なひとときです。
湯船につかりながら、時には遠い昔の記憶に浸ったり、明日の予定を考えたりします。
戦時中、お風呂に入れない日々があったことを思えば、毎日温泉に入れる今の生活は本当に贅沢です。
湯上りの一杯のお茶が、また格別においしく感じられます。
心の健康も大切に
心の健康も大切にしています。
きれいなものを見つけたり、少しでもドキドキすることを探すように心がけています。
実は、韓国の7人組のアイドルグループが大好きで、彼らの曲を聴いたり、映像を観たりすると、不思議と元気が出てくるんです。
孫たちに「おばあちゃん、若い子みたい!」と笑われることもありますが、いくつになっても好きなものがあるって、本当に素晴らしいことだと思います。
いわゆる「推し活」は、私の元気の源の一つです。
若い頃から音楽が好きで、戦後はジャズやシャンソンにも夢中になりました。
音楽の力は年齢を超えて心を元気にしてくれます。
ストレスを避ける知恵
また、苦手な人には無理に近づかないようにしています。
誰にでも良い顔をする必要はないと思っています。
長い人生を生きてきて、どうしても合わない人がいるのは仕方ないこと。ストレスは心と体に良くないので、できるだけ避けるようにしています。
戦後の厳しい時代、シングルマザーとして子どもたちを育てながら働いていた時期もありました。
その経験から、自分の心と体を大切にすることの重要性を学びました。
太陽の光と笑いの力
健康のためには、朝早く起きて、少しでも太陽の光を浴びること、そして、知り合いと楽しくおしゃべりをしてたくさん笑うことも大切にしています。
戦時中、暗い防空壕で過ごした日々を思えば、朝の光がどれほど貴重かを実感します。
近所の方々と週に一度開かれるお茶会では、思い出話に花を咲かせながら、心から笑う時間を過ごします。笑いは最高の薬だと信じています。
質の良い睡眠のために
ぐっすり眠るためには、寝る前に簡単なストレッチをするのがおすすめです。
ほんの数分でも、体を軽く動かすと、睡眠の質が上がるように感じています。
戦時中、空襲警報で何度も夜中に起こされた記憶があります。
今、平和な時代に静かな夜を過ごせることに感謝しています。
おしゃれは年齢を超える
おしゃれをすることも、元気でいるための秘訣かもしれません。
若々しく見えるように、毎日必ずアイラインとアイブロウは欠かさないようにしています。
これも大崎博子さんの受け売りです。
若い頃から美容に関心があり、戦後は洋裁も学んで自分の服を作っていました。
今でも季節ごとに少しずつ洋服を買い足して、おしゃれを楽しんでいます。
無理なく続けることが大切
このように、日々のちょっとした工夫を無理なく続けることが、私が90歳を迎えても元気に過ごせている秘訣だと思っています。
戦争、食糧難、高度経済成長、そしてバブル崩壊と、日本の現代史とともに歩んできた私の人生。
多くの困難もありましたが、今こうして温かい住まいで、好きな活動を続けながら、インターネットでブログを書けるこの幸せを大切にしています。
これからも、一日一日を大切に、無理せず楽しく過ごしていきたいと思います。
皆さんも、ご自分のペースで健康習慣を見つけていただければ嬉しいです。
また次回のブログでお会いしましょう!