しんぶん赤旗の余白に綴る94歳の祈りと怒り― 2026年3月4日の「潮流」から 朝の静寂と平和のタネ

人生エッセイ

3月4日、昨日の雨があがり、快晴の名古屋の空です。

朝のお散歩で気持ちよく平和な空気をしみじみと、次は、ワタクシはいつものように『しんぶん赤旗電子版』をパソコンで文字を大きく引き延ばして読んでおります。

権力にまったく忖度しない新聞、ワタクシの大切な愛読紙です。

この朝の時間は、荒れ狂う情報の海の中で自らの「座標」を確認するための大切な儀式でございます。

今日、ここに綴るのは、ニュースを読んでの感想でございます。

中東で流される幼い血も、この国の議場で繰り返される不誠実な答弁も、すべてはワタクシたちの命の地続きにある「戦慄の予兆」です。

94年の人生を近代史の縮図として生きてきたワタクシは、今、この『しんぶん赤旗』の余白に、消え入りそうな祈りと、震えるような怒りを刻まねばならないと感じております。

命を投じる覚悟、命を奪う暴挙 ― 絵本『エリカ 奇跡のいのち』とイランの惨状

最初にご紹介したいのは、今朝の「潮流」欄に、一冊の絵本が紹介されていました。

『エリカ 奇跡のいのち』ルース・バンダー・ジー作/ロベルト・インノチェンティ絵/柳田邦男訳)は、

ナチスの絶滅収容所へ向かう貨物列車から、ユダヤ人の母親が赤ちゃんを毛布にくるみ、窓の外へ投げ出した実話です。

その一瞬の決断は、まるで風に舞う「タンポポの綿毛」に一縷の望みを託すような、絶望の中の愛だったことでしょう。

投げ出された赤ちゃんは偶然人に拾われ「エリカ」と名付けられ、ある女性に育てられます。

しかし、現代の空の下では、その「綿毛」が着地する場所さえ奪われています。

米国とイスラエルによるイランへの先制攻撃。

イラン南部のミナブ市では、小学校が攻撃を受け、165人もの幼い未来が真っ黒に塗りつぶされてしまいました。

165通りの笑い声、165通りの夢。それらが一瞬にして灰になる。

これが「自衛」の名のもとに行われる文明国の振る舞いなのでしょうか。

先の戦争で横浜大空襲を体験したワタクシは断言いたします。

1945年、横浜で黒焦げになった人々が累々と積み上がり、心の中で合掌しながら、それを跨いで逃げまどったあの時を決して忘れは致しません。

国際法という「文明の盾」を自ら粉砕する先制攻撃は、人類が築き上げた倫理の自殺に他なりません。

かつての惨禍を繰り返さないために作ったはずの国連憲章が、今、大国の傲慢によって紙屑のように扱われている。

国際法という真空地帯に放り出された命の脆さに、ワタクシは背筋が凍る思いがいたします。

「アメリカいいなり」という名の深い霧・志位・鳩山対談から見る日本外交の座標

紙面では、日本共産党の志位和夫議長と鳩山由紀夫元首相がネット番組で対談した内容を紹介していました。

志位氏は米国とイスラエルのイラン攻撃を「国連憲章と国際法に反するとんでもない暴挙」と批判。

また、イランだけを非難し米国には何も言えない日本政府の異常な「アメリカいいなり」の姿勢を指摘しました。

鳩山氏もこれに強く同意し、本当の独立国と言える日本をつくるための大変革が必要だという点で意気投合しました。

ワタクシが真に戦慄を覚えたのは、日本の「異常な追従」の歴史です。

1983年のグレナダ侵略。

あの時でさえ、同盟国であるイギリスは米国を批判しました。

しかし日本は、戦後の米国の武力行使に対し、一度として「ノー」と言ったことがない。

主要七カ国(G7)の中で、これほどまでに主権を放棄した国が他にあるでしょうか。

今回のイラン攻撃にしても、高市首相は衆院予算委員会において自ら答弁に立とうとせず、茂木外相をまるで米国の「代弁者」のように振る舞わせています。

これは、火の粉が舞い散る隣家へ向かって、ガソリンを運ぶような危うい振る舞いでございます。

「存立危機事態」や「機雷掃海」という言葉を用いて、自衛隊を米軍の戦争へと引きずり込むのでしょうか。

政府は今、「安全」という言葉を「戦争への加担」へと書き換えようとしているとしか思えません。

この主権なき追従の霧に、ワタクシは失望を通り越し、言いようのない戦慄を覚えるのです。

民主主義を蝕む「癒着」と「切り捨て」 ― 高市首相と維新の動向

外交の歪みは、内政における「不都合な真実」の隠蔽とも深く結びついております。

衆院予算委員会で、日本共産党の辰巳孝太郎議員が高市早苗首相と統一協会の関係を追及した記事です。

高市首相はこれまで、教団関連誌のインタビューは2001年の1回のみと主張していましたが、

今回の追及により、1994年から2001年の間に教団系日刊紙「世界日報」に5回登場していたことを初めて認めました。

「関係を知らなかった」と弁明する首相に対し、当時は霊感商法などが大きな社会問題になっていた時期であり、筋が通らないと批判されています。

霊感商法で1339億円もの血汗を吸い上げ、庶民の家庭を破壊してきたカルト教団。

その機関紙に何度も登場しながら「関係を知らなかった」と強弁する姿。

真っ白な嘘が、次第に「カルトの深い青(高市ブルー)」に染まっていく様子は、この国の政治の底知れぬ闇を象徴しています。

民主主義を蝕む「癒着」と「切り捨て」 ― 高市首相と維新の動向

さらに恐ろしいのは、122兆円という巨額の予算案が、十分な審議もなく強行採決されようとしていることです。

これは三権分立を掘り崩す「立法府の自殺行為」に他なりません。

日本維新の会が、衆院議員定数のうち、比例代表のみを45議席削減する法案の検討に入りました。

比例代表は得票率に応じて議席が配分されるため、最も正確に民意を反映する制度です。

比例のみを削減することは、多様な民意を切り捨て、死票の多い小選挙区制の弊害を助長し、

多様な民意という「根」を切り刻み、一握りの巨木(大政党)だけがそびえ立つ「死の山」を作る結果を招くでしょう。

民主主義という名の繊細な布地が、今、権力の手によって無残に切り裂かれようとしています。

「国際連帯」の火種 ― 私たちが一日休んだら

暗いニュースが続く中、新宿駅前で行われた共同街宣の様子が、ワタクシの心に小さな、しかし確かな灯火をともしてくれました。

冷たい雨が降る中、500人もの市民が「NO WAR」のプラカードを掲げて集まったといいます。

そこには「#ママ戦争止めてくるわ」という言葉を掲げ、日常の中から声を上げる人々の姿がありました。

かつてアイスランドで九割の女性が「一日休む」ことで社会を動かしたように、私たち一人一人がこのシステムへの協力を拒否する。

その「撤退」という名の戦略こそが、閉塞した現状を打破する希望となるはずです。

94歳のワタクシにできることは、もう多くはございません。

しかし、事実を知り、語り続けることはできます。

長生きをしたからこそ見える、平和がいかに脆く、そして尊いものかという真実。

「平和のタネ」を、次の世代に手渡したい。

それが、今朝の『しんぶん赤旗』を閉じたワタクシの、静かな、しかし確固たる決意でございます。

今日の一句

平和とは 咲かせる花よ 声の種

黙っていれば平和は来ない、一人ひとりの小さな声が、やがて大きな花を咲かせると、94年の人生がワタクシに教えてくれました。

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この記事を書いた人
akane

90年の人生を振り返ってブログとYouTubeで独り言朗読音声を残しています。娘、息子や孫、ひ孫にパソコン、スマホを習って挑戦!「あかねの独り言制作実行委員会」なるものを結成してくれて90年の現代史を残すんだ!とワイワイ手伝ってくれています。長生きするのもワルクナイ!

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