【祝!当選】伊勢崎賢治氏が人生最後のミッションを語る:日本を「交戦国」にさせない!真の平和国家への道

人生エッセイ

皆さま、こんにちは。あかねです。

今日は、私の心に深く響いた出来事についてお話ししたいと思います。

2025年7月20日、参議院選挙の投開票日に、れいわ新選組の開票特番で聞いた、伊勢崎賢治さんの言葉に胸が熱くなりました。

れいわ新選組のYouTube開票特番で手を握りしめながら、私は伊勢崎さんが語る「人生最後のミッション」に耳を傾けていました。

それは「開戦決定で日本が交戦国になるのを阻止する」という、まさに魂の叫びのような決意表明でした。

戦争を知る世代として感じること

私は昭和6年生まれ、満州事変が起きた年に生を受けました。

そして、終戦まで、十五年戦争(じゅうごねんせんそう)と言われる時期を過ごしました。

昭和6年(1931年)の柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)勃発から昭和20(1945年年)のポツダム宣言受諾まで、満洲事変、日中戦争、太平洋戦争の期間、

私は、生まれてから、15歳まで、ずうっと戦争の日々でした。

それ以外の世界を知らずに成長しました。

戦争末期には、大空襲で防空頭巾を被って防空壕に駆け込んだ恐怖、配給制で食べ物もままならなかった日々、そして何より、家族や友人を戦争で失った悲しみ。

空襲で黒焦げになって消えていった、近所の人たちの無念。

それから、戦争が終わって、新しい憲法を手にした時の希望は、今でも忘れることができません。

「もう二度と戦争はしない」という誓いが、私たちの心に深く刻まれたのです。

だからこそ、伊勢崎さんの言葉が、私の心の奥底にある平和への願いと重なり合うのです。

武装解除のプロが見た現実

伊勢崎賢治さんは、世界各地の紛争地で「武装解除のプロ」として活動してこられました。

私がこれまで読んできた彼の十数冊の著書からも、戦争の現実がいかに複雑で、そして悲惨なものかが伝わってきます。

ワタクシが、読んだ本のリストは記事の下に掲載しております。

彼が目の当たりにしてきたのは、単純な善悪の対立ではなく、利害関係が絡み合った複雑な構造です。

そして何より、戦争の裏には常に「金儲け」という冷酷な現実が潜んでいることを、身をもって知っているのです。

伊勢崎賢治氏が指摘する日本の安全保障政策における現状の危険性

参議院選挙の開票日に、れいわ新選組の開票特番で聞いた、伊勢崎賢治さんのお話のなかに、

日本の安全保障政策における現状の危険性として、特に朝鮮国連軍地位協定と日米地位協定が日本を自動的に紛争に巻き込むリスクについてお話されていました。

いままで読んだ伊勢崎賢治氏の著書のなかでも繰り返し主張されている内容です。

以下に、整理して、まとめてみたいと思います。

伊勢崎氏は、日本が意図せず他国の紛争に巻き込まれ、「交戦国」となる危険性を、これらの協定がもたらすと強く警鐘を鳴らしています。

1. 日米地位協定がもたらす「主権なき」自動参戦のリスク

伊勢崎氏は、日本とアメリカの間で締結されている日米地位協定が、日本を「主権なき」状態に置いていると指摘します。

この協定は、他国とアメリカが結んでいる同様の協定、例えばNATO(北大西洋条約機構)の地位協定と比較しても、アメリカに一方的に有利で、極めて寛大な特権を与えているとされています。

この協定は、具体的に以下の点で日本を自動的に紛争に巻き込むリスクをはらんでいます。

全土基地方式と米軍の自由な活動権限

日米安保条約第6条と日米地位協定第2条により、アメリカは日本国内のどこにでも米軍基地を置く「権利」を包括的に認められており、

提供された施設・区域内で全ての管理権を行使できます。さらに、米軍の船舶・航空機は日本への出入りや日本国内の自由な移動が認められています。

日本の意図を超えた軍事作戦への利用

伊勢崎氏は、もしアメリカが日本国内の米軍基地から他国を攻撃する軍事作戦を開始した場合、

日本の意図にかかわらず、国際法上、日本が自動的に「攻撃対象」となり、「交戦国」として国土が戦場になる必然性が生じると強調しています。

これは、たとえ自衛隊が何もしていなくとも、日本の領土が攻撃されることが合法となりうるという恐ろしい事態を意味します。

密約による事前協議の形骸化

日米間には、在日米軍基地が日本国外での戦闘作戦行動に直接利用される場合は事前協議の対象とする一方で、

一旦米軍機が日本国外に移動し、そこから空爆を行う場合は事前協議の対象とならないという「密約」が存在します。

これにより、日本政府が米軍の行動に介入する権限は骨抜きにされており、日本の安全に関わる重大な合意を米軍に守らせる権限が日本にないのが現状です。

「対等な関係」の不在

ドイツやイタリアのような第二次世界大戦の敗戦国でさえ、駐留米軍の行動に受入国が主体的に関与する基地管理権を持つ一方で、

日本は米軍の事故調査への関与すら「米軍任せ」であり、受け身の対応しかとっていません。

これは、日米関係が「対等」であるとは言えず、日本がアメリカの意向に逆らって地位協定の抜本改定を強く要求できない要因となっていると指摘されています。

2. 朝鮮国連軍地位協定がもたらす「ゾンビ」の脅威

さらに伊勢崎氏が指摘する危険な協定が、朝鮮国連軍地位協定です。

これは、冷戦時代の遺物でありながら、今も「ゾンビ」のように実動している協定であると表現されています。

  • 多国籍軍の日本国内基地利用: この協定により、在日米軍基地は米軍だけでなく、朝鮮国連軍(韓国軍を含む多国籍軍)にも提供される可能性があります。
  • 日本の意図せぬ紛争巻き込み: たとえ日本が朝鮮国連軍の構成員ではないにもかかわらず、もし彼らが開戦を決定し、日本の基地から行動を起こした場合、日本は自動的に国際法上の合法的な攻撃目標となるのです。これは、日本にとっての「自動参戦システム」であると伊勢崎氏は警鐘を鳴らしています。

3. 自衛隊員を危険に晒す「法の空白」

これらの協定による自動参戦のリスクに加え、伊勢崎氏は日本の国内法制度にも問題を指摘しています。

憲法9条が「国の交戦権は、これを認めない」と定めているにもかかわらず、もし自衛隊員が国際紛争の場で敵を撃ってしまった場合、日本の国内法では「殺人罪」に問われる可能性があると指摘されています。

これは、国のために命を懸ける自衛隊員が、世界でも類を見ない「非人権的な状況」、つまり「法の空白」に置かれていることを意味し、

この問題は憲法改正ではなく、刑法や自衛隊法などの法律を整備することで十分解決可能であると伊勢崎氏は主張しています。

日本を「交戦国」にさせないための主権確立

伊勢崎氏の懸念は、日本がこれらの不平等な地位協定や法制度によって、自らの主権を行使することなく、他国の紛争に自動的に巻き込まれる危険性を明確に示しています。

彼は、この状況を打開するために、日米地位協定の抜本的な改定を通じて、日本が真の主権国家として対等な関係を築き、

軍事力に頼らない平和的な外交と交渉こそが真の国防であるという道筋を追求すべきだと訴えています。

これは、あたかも隣の家の火事の消化を任せているうちに、自分の家もいつの間にか隣家の所有物とみなされ、隣が起こした次の火事にも自動的に巻き込まれるリスクを負わされているような状況であると言えるでしょう。

伊勢崎氏は、この構造を根本から変えることを人生最後のミッションとして掲げています。

「安全保障化」という魔の言葉

伊勢崎さんが警鐘を鳴らす「安全保障化」という現象も、私には痛いほどよく分かります。

「安全保障化」とは、伊勢崎賢治氏が指摘する、戦争が始まる前の「恐ろしいプロセス」「怖い」「危ない」という感情を増幅させ、

結果として対話の選択肢が排除され、社会全体が極度に好戦化し、戦争へと駆り立てられる言説空間のことです。

伊勢崎氏は、その背景に軍事産業の利益追求など政治的・経済的動機があるとし、警鐘を鳴らしています

私も、戦中、「鬼畜米英」という言葉で敵が悪魔化され、対話の可能性が完全に断たれてしまった体験があるからです。

人々の心から慈悲や理解が奪われ、憎悪だけが煽られる。

そんな状況下では、冷静な判断など到底できません。

まるで濁流に飲み込まれるように、社会全体が戦争へと押し流されてしまうのです。

だからこそ、伊勢崎さんが訴える「平和外交こそが最大の備え」という言葉に、深い共感を覚えるのです。

緩衝国家としての知恵

日本は地政学的に、アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮に囲まれた「緩衝国家」です。

これは運命のようなもので、変えることはできません。

しかし、この宿命を受け入れ、周辺国を刺激しない賢明な外交を展開することで、小さな国でも平和を維持できることを、北欧のノルウェーがモデルになると語っています。

憲法9条をもつ日本が、アフガニスタンなどで「アメリカと違って中立で、武力を背景に無理強いをしない国」と見られている「美しい誤解」。

これこそが、私たちの宝物なのです。

戦争ビジネスという暗い現実

伊勢崎さんの著書を読んで、特に衝撃を受けたのは、現代の戦争の裏に「金儲け」という冷酷な現実があることです。

軍事産業の株価が、世界の緊張と連動して上昇する。戦争が誰かの利益になっている構造があるのです。

こんな「戦争ビジネス」の構造に、日本が組み込まれてはいけません。

平和憲法を堅持し、徹底した平和外交を展開することこそが、私たちの進むべき道なのです。

真の平和国家への道筋

伊勢崎さんの「人生最後のミッション」は、まるで嵐の荒れる海を、自らの羅針盤と知恵で航海し、他国の都合で座礁することなく、自力で安全な港に辿り着くようなものです。

それは単に戦争を回避するだけでなく、日本が自らの主権を行使し、国際社会において軍事力に頼らない独自の平和構築の道を追求することです。

私が戦後まもなく新憲法に希望を見出したように、過去の戦争の惨禍を決して繰り返さないという国民の強い意志を基盤とし、

軍事力に過度に依存しない、独自の平和構築戦略を国際社会に提示していく。

これこそが、真の平和国家としての地位確立への道なのです。

93歳からの願い

私はもう93歳です。

残された時間はそう長くありません。

でも、だからこそ、次の世代に平和な日本を残したいという思いが、日に日に強くなります。

伊勢崎さんのような方が国政の場に立たれたことを、心から嬉しく思います。

戦争を知らない世代が増える中で、平和の尊さを語り継ぎ、守り抜いていく使命を果たしてくださることでしょう。

私たち一人ひとりが、この問題を自分のこととして考え、平和への意志を示していくことが大切です。

戦争は遠い国の話ではありません。

私たちの日常を、一瞬で奪い去ってしまう恐ろしいものなのです。

どうか、皆さんも伊勢崎さんの活動に注目し、みんなで守り支え、真の平和国家への道を共に歩んでいただければと思います。

国会の中は、海千山千の先生と呼ばれる怪獣ばかりです。

少数政党の一議員とうことで、怪獣に飲み込まれないように、皆でしっかり応援して支える必要があると思います。

徹底した平和外交で日本が戦争をしないという主張をされる議員さんたちは、たくさんみえます。

れいわ新選組、共産党、社民党、立憲民主党の一部の議員さん、保守政党のなかにも少なからず一致点を見いだせる方々がみえます。

そういった議員さんを束ねる役割を伊勢崎賢治さんがになってくれるよう応援して支えていきたいと思います。


それでは最後の一句です。

蝉時雨 平和の使者を 後押しす

【伊勢崎賢治氏 参考文献リスト】

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この記事を書いた人
akane

90年の人生を振り返ってブログとYouTubeで独り言朗読音声を残しています。娘、息子や孫、ひ孫にパソコン、スマホを習って挑戦!「あかねの独り言制作実行委員会」なるものを結成してくれて90年の現代史を残すんだ!とワイワイ手伝ってくれています。長生きするのもワルクナイ!

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