2月8日――あと5日で投票日を迎えるこの国の選挙を前に、94年生きてきたワタクシが、どうしても皆さまにお伝えしたいことがあります。
赤旗に載った「緊急声明」――まるで戦時中の檄文のように
2月3日の朝、「しんぶん赤旗」の電子版をパソコンで読んでいました。
パソコンだと文字を大きくできるので、「しんぶん赤旗」の電子版おススメです。
ワタクシ、共産党員ではございませんが、赤旗さんは財政ピンチらしいので、どうぞ皆様、ネットからお申込みください。
赤旗を守ってください。最初の月は、無料だそうです。
韓国のハンギョレ新聞や中東のアルジャジーラみたいに、日本の「しんぶん赤旗」は権力に対峙した立派なお仕事をされています。
勉強させて頂いております。「れいわ」「社民」の方々にもおすすめです。
おはなしがそれました。「緊急声明」のお話です。
一面には、「改憲暴走も白紙委任か」、そして3面には、日本共産党中央委員会常任幹部会の「緊急の訴え」という文字が、まるで炎のように躍っていました。
声明の内容は、衝撃的でした。
「勝利・躍進のチャンスが目の前にある」と希望を語りながら、同時に「現有8議席の維持すら危うい」という深刻な危機感を吐露している。
この矛盾するような言葉の裏に、ワタクシは共産党の切羽詰まった状況を感じ取りました。
まるで、夜明け前の空のように――一筋の光明が見えているのに、同時に暗闇の深さにも怯えている。そんな状況なのでしょう。
具体的な数字も出ていました。前回の選挙と比べて、対話活動は6割、支持拡大は7割しか進んでいないというのです。
10人が動いていたところに、今は6人か7人しかいない。この差が、選挙の結果を左右する――数字というのは、時に言葉よりも雄弁に真実を語りますね。
高市政権の「白紙委任状」――あの戦争の記憶が蘇る
ワタクシが最も心を揺さぶられたのは、「白紙委任状」という言葉でした。
高市首相は、具体的な政策――特に消費税について――ほとんど語らなくなっているというのです。
高市首相は、少し前に「消費税減税は私の悲願」といったような発言してましたよね。
代わりに「高市早苗でいいのか」という、まるで人気投票のような問いかけだけで選挙を戦おうとしている。
これ、何かに似ていると思いませんか?
ワタクシが15歳だった昭和21年――終戦の翌年のことです。
あの時、「大本営発表を信じて戦争を支持してしまった」ことを、多くの国民が後悔しました。
「あの時、もっと疑問を持つべきだった」「なぜ、具体的なことを何も聞かずに、ただ『お国のため』という言葉だけで賛成してしまったのか」
そんな反省の声が、焼け跡のあちこちから聞こえてきたものです。
白紙委任状とは、そういうことなのです。
「信じてください」と言われて判を押せば、後になって「あなたは賛成したじゃないですか」と言われる。
気づいた時には、軍事費がGDP比2%を超え、「非核三原則」が事実上破棄され、「スパイ防止法」という名の監視社会が始まり、
憲法改正という名の独裁への道が開かれている――そんな未来が待っているんです。
ワタクシの胸に浮かぶのは、真っ赤な夕焼けのような警告の色。いえ、血の色と言った方が正確かもしれません。
NHK討論会キャンセル――「逃げる総理」に見た指導者の資質
2月1日に起きたNHK党首討論会の直前キャンセルは、ワタクシのような高齢者にとっても、非常に印象的な出来事でした。
自民党の発表では「腰痛」だと。ところが本人のツイートでは「腕が痛い」。そして実際の映像を見ると、包帯が巻かれているのは指だという話もあります。
関節リウマチの持病があるということでは、わからないでもないですが、午後の演説はこなしているし疑いたくなりますね。
94年生きてきて、ワタクシが学んだことがあります。それは「逃げる人は、また逃げる」ということです。
戦時中、責任ある立場の人たちが、終戦間際になって次々と「私は反対だった」「知らなかった」と言い訳を始めました。
でも、本当に必要な時――国民が飢えに苦しんでいる時、空襲で焼かれている時――そういう人たちは、決して矢面に立たなかった。
高市首相の討論会キャンセルを見て、ワタクシの脳裏に浮かんだのは、そんな光景でした。
2026年度中の憲法改正発議――時計の針が逆回りを始める
自民党と日本維新の会が、すでに「条文起草協議会」を動かしています。
2026年度――つまり令和8年度中に、憲法改正案を提出し、発議することで合意している。
これがどれだけ恐ろしいことか、若い方々には想像しにくいかもしれません。
でもワタクシには、まるで時計の針が逆回りを始めたように感じられるのです。
憲法9条2項を削除して、集団的自衛権を全面容認し、「国防軍」を持ち、「軍事裁判所」を設置する。
これは2012年の自民党改憲草案に書かれていた内容より踏み込んでいます。
終戦を迎えた時、ワタクシも含めてほとんどの人が、焼け跡に立って誓ったことがあります。
「もう二度と、この国を戦争の道に進ませてはいけない」と。
あれから80年。その誓いが、今、風前の灯火のように揺らいでいます。
驚くべきは、立憲民主党と公明党が作った新党「中道改革連合」までもが、「改憲論議の深化」に同調しているという事実です。
かつて護憲を掲げていた政党までもが、改憲勢力の軍門に下りつつある。
これは、まるで戦時中の「大政翼賛会」を思い起こさせます。
全ての政党が一つの方向に流れていく。その先に何があるのか、
ワタクシたちは、歴史から学ばなければなりません。
無党派層という「眠れる巨人」――この国の未来を握る2割の人々
ここからが、ワタクシが最もお伝えしたいことです。
選挙の序盤情勢調査では「自民党優勢」と報じられています。
でも、この数字に騙されてはいけません。なぜなら、これは全有権者の声ではないからです。
選挙序盤の電話調査に即座に答える人というのは、実は特殊な層なのだそうです。
ガチガチの組織票を持つ固定層、つまり、もうすでに投票先を決めている人たちの意見が、あたかも全体の趨勢であるかのように見えてしまう。
でも実際には、自民党の支持率は約2割。そして、それと同じくらいの規模の約2割もの無党派層が、まだ沈黙しているのです。
この2割の人々を、ワタクシは「眠れる巨人」と呼びたいと思います。
無党派層の人々は、政治に無関心なわけじゃない。
ただ、日々の暮らしに追われて、政治のことを考える余裕がないだけ。
そして、「どの政党も同じ」「誰に投票しても変わらない」という諦めの気持ちがあるだけ。
でも、この人たちが動き出せば――この「眠れる巨人」が目を覚ませば――戦況は一気にひっくり返るのです。
「政策」より「戦う姿勢」――人の心を動かすものは何か
ここで、ワタクシが94年の人生で学んだ、人間の本質についてお話しします。
人は、理屈では動きません。感情で動くのです。
戦時中、「お国のため」という言葉に多くの人が動員されました。
それは論理的な説得ではなく、感情に訴えかける言葉だったからです。
戦後、「もう戦争は嫌だ」という平和運動が広がりました。
それも、理論ではなく、焼け跡に立った人々の悲しみと怒りという感情が原動力だったのです。
今、無党派層の人々が求めているのも、同じです。
細かい政策の説明ではない。「この人は、本当に私たちのために戦ってくれるのか」という、その姿勢なのです。
高市首相が討論会から逃げた姿を見て、多くの人が「かっこ悪い」と感じました。
それは政策の問題ではありません。
「逃げる」という行動が、人間の本能的な部分で「この人は信用できない」という感情を呼び起こしたのです。
逆に言えば、野党が示すべきは「戦う姿」です。
上品に、丁寧に、政策を説明する――それも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、「不正を許さない」「嘘をつく権力者を許さない」という怒りを、堂々と表明することなのです。
ワタクシが昭和50年代、シングルマザーとして4人の子どもを育てていた時、
離婚した女は、周囲から様々な偏見や冷たい言葉を浴びせられました。
その時、ワタクシを支えてくれたのは、「負けてたまるか」という怒りでした。
怒りは、悪いものではありません。
正当な怒りは、人を強くし、社会を変える力になるのです。
あと5日――「懲罰投票」という主権者の権利
投票日まで、あと5日です。
ワタクシは94年生きてきて、何度も選挙を経験しました。
でも、今回ほど「この一票の重さ」を感じたことはありません。
なぜなら、この選挙は「支持」の選挙ではなく、「懲罰」の選挙だからです。
嘘をつき、国民から逃げ回り、具体的な政策も語らずに「信じてください」とだけ言う権力者に対して、
主権者である私たちが「有罪判決」を下す――それが、今回の選挙の本質なのです。
2005年の郵政選挙を覚えていますか?
あれは「改革」という美名の下、「抵抗勢力」を叩くドラマでした。
多くの人が、小泉首相の「戦う姿」に心を動かされて投票しました。
参政党の神谷氏のあの熱のこもった演説は、無党派層の若者の感情を揺さぶります。
今回、私たちが演出すべきは、その逆のドラマです。
「嘘をついて逃げ回る卑怯な権力者 vs 正々堂々と裁きを下す市民」――この勧善懲悪のドラマを、私たち一人一人が演じるのです。
投票所は、法廷です。投票用紙は、判決文です。
そして、私たちの一票一票が、権力者への「有罪判決」の平手打ちとなるのです。
軍拡反対、憲法を守る、消費税廃止――この3つの柱
ワタクシが支持したいのは、明確です。
れいわ新選組、日本共産党、社会民主党のように、軍拡に反対し、憲法を守り、消費税を廃止する――この3つの柱を掲げる政党です。
なぜか。
軍拡は、戦争への道です。
ワタクシは15歳で戦争を経験し、多くの友人を失いました。
横浜大空襲で、好きだった男の子も、仲良しだった女友達も、いつも、ご挨拶していた駅前のおじさん、おばさんもみんな黒焦げになってしまったんです。
その悲しみは、94歳になった今も、胸の奥で疼いています。
「もう二度と、戦争はしない」――これは、ワタクシの世代が次の世代に果たすべき、最後の責任です。
憲法は、平和の礎です。
戦後、焼け跡から立ち上がった日本が、平和国家として歩んでこられたのは、憲法9条があったからです。
これを変えるということは、この国の歩んできた道を否定することです。
消費税は、庶民の生活を圧迫します。
ワタクシがシングルマザーとして子どもを育てていた時、食費を切り詰め、電気代を節約し、それでも足りなくて夜中に内職をしました。
その苦しさを、今の若い世代にも味わわせるのか――それが、消費税という制度の本質です。
大企業や富裕層に適切に課税し、大軍拡を中止すれば、財源は確保できます。
最後に――94年の人生で伝えたいこと
ワタクシは94年生きてきて、様々な時代を見てきました。
戦争の時代、復興の時代、高度成長の時代、バブルの時代、そして失われた30年――その全てを、この目で見てきました。
そして、今、ワタクシが感じているのは「歴史は繰り返す」という恐怖です。
戦前、多くの大人たちが、「こんな大戦になるとは思わなかった」「本当にやるとは思わなかった」と言いました。
でも、戦争は突然始まるのではありません。
少しずつ、少しずつ、気づかないうちに、その方向へと舵が切られていくのです。
今、この国は、その分岐点に立っています。
あと5日。
たった5日しかありません。でも、まだ5日あります。
無党派層の皆さま、どうか目を覚ましてください。
あなたの一票が、この国の未来を変えるのです。
「どうせ変わらない」と諦めないでください。「自分一人が投票しても意味がない」と思わないでください。
歴史を変えるのは、いつも「諦めなかった人々」でした。
2月8日、投票所へ足を運んでください。
そして、嘘をつき、国民をナメて逃げ回る権力者に、主権者の恐ろしさを思い知らせてやりましょう。
ワタクシも、必ず投票所へ行きます。
94年の人生で学んだ全てを込めて、この一票を投じます。
皆さまも、どうか――
最後の一句
白紙より 書き込む怒り この一票
(高市政権が求める「白紙委任状」を拒否し、主権者としての怒りと意志を投票用紙に書き込む――この一票にこそ、民主主義の本質があるという思いを込めました)
