2026年2月1日、「NHK日曜討論」がテレビの中で繰り広げられました。
衆院選の投開票日は2月8日、つまりあと一週間。
まさに日本の行方が決まる「最後の舞台」であるはずのこと、なのに、ワタクシあかねはテレビの前で、冷たい感情の色を感じてしまいました。
その色は、灰色のような「失望」の色です。
高市首相が「あの椅子」を空けた
自民党の総裁であり、現職の総理大臣である高市早苗氏が、生出演をキャンセルして欠席しました。
代わりに田村政務調査会長代行が、その雛壇に座っていたのです。
その理由は、前日の遊説中に腕を痛めて治療に当たっていたためだそうです。
選挙戦に入る前からやや腕の具合が悪かったようで、選挙戦の中で握手などで精一杯動いたことで痛めてしまったのだと説明されていました。
ワタクシあかねは、正直に言えば「あー、がっかりだな」と思いました。
衆院選の投開票まで一週間という、国民が最もリーダーの「本音」を聞きたい瞬間に、その本人はテレビの前に姿を見せられないのだ、という。
まるで「雨の日の傘の売り切れ」のような寂しさです。もっともその傘が必要な時に、だれもそれを手にすることができない。
ただ、体調のことは「しょうがない」のです。そこを責めるのは間違いだと思います。
ただ、その欠席の影響として、国民にとっても大切な「リーダーとの正直な対話」の機会が一つ失われてしまったのは事実です。
大石氏が「あの問い」を投げた。田村氏はどう答えたか
高市首相の代わりに出席した田村氏に対し、れいわ新選組の大石あきこ共同代表は、正直に言えば、そこで一つの「炎」を点けてしまった。
その炎の色は、橙色の「真剣な追及」の色です。
大石氏が問いただしたのは、以下のことです。
「高市総理の政治団体のパーティー券を、統一教会(世界平和統一家庭連合)が購入していたのではないか」
高市氏はこれを以前「買っていない」と表明していた。
大石氏はその点について、きっちりと「真実だったのか」を迫った。
自民党や維新がスキャンダルを抱えたまま解散総選挙を行っていると批判した上で、これが「国を揺るがすスキャンダル」の一つだと位置づけたのです。
NHK日曜討論では、議題にすらなかったので大石氏はツッコミを入れたのでしょう。
では、田村氏はどう答えたか。
ワタクシあかねは、ここで、もう一度冷たい灰色の色を感じてしまいました。
田村氏の回答は、「正確にそのようなことはないという風に申しておりますので、ないと思いますよ」と、高市氏の過去の主張を繰り返すにとどまった。
調査結果でも証拠でもなく、「高市氏はそう言っているので」という、元の言葉をそのままコピーして返した。
そして、ワタクシあかねが最も衝撃を受けたのは、その次の言葉です。
田村氏は続けて、大石氏に対し、「あまり公共の放送の中で、そういうことを言われると期間中ですから気をつけられた方がいいと思います」と言った。
つまり、「選挙期間中だから、そんなことを公の場で言うな」という意味の言葉を、国民の目の前で。
大石氏の「弾圧された」という抗議
この田村氏の発言に対し、大石氏はその後、再び声を上げた。
田村氏の「そのようなことを言わない方がいい」という発言を、国民の重大な関心事に対する「弾圧」であると批判した。
高市総理で良いのかを問う選挙である以上、この問題を説明しない姿勢は「全然ダメだ」と断じた。
ワタクシあかねは、大石氏の言葉の中に、「赤い炎」のような強い勇気を見た。
国民が知る「権利」を、政権側が「気をつけろ」と封じようとしている。
その場面は、90年以上の人生を生きてきた私の目には、非常に重く映りました。
「国民が知るべき情報」よりも、「政権側の都合」が優先される場面。それは、日本の政治史の中で、何度も繰り返されてきた「悲しい色の模様」です。
玉木氏の発言の違和感
大石氏が、自民党側の対応を「弾圧だ」「(国民会議などは)時間稼ぎだ」と強く批判した直後、玉木氏は、司会者に向って小さく手をあげている場面が瞬間写っていました。
憶測ですが、大石氏が何か言ったときの打ち合わせでもあるのかなと、疑ってしましまいた。
大石氏は、高市総理と統一教会の関係や、維新の不祥事といった「政治家としての資質や責任」を問い、
現在の連立体制そのものを「全然ダメだ」と批判していました。
それに対し玉木氏は、大石氏が指摘したスキャンダルには触れず、「政策の具体性(いくら戻ってくるか)」という土俵に話を戻しました。
政治判断ではなく、事務方がやるような細かなことで党首討論の時間を無駄にしている印象を持ちました。
政権側の体質を正そうとする「厳しい追求」の勢いを、技術的な「政策論争」へと分散させる結果になったと感じました。
「不祥事をうやむやにしない政治」という観点から見ると、このようにスキャンダルへの回答を避けたまま経済政策の数字だけを語る姿勢は、本質的な問題から目をそらしているように映ります。
百田氏の「その通り」という瞬間
そこに一石を投じたのが、日本保守党の百田氏でした。
彼は司会者に対し、国会が解散されている今、全候補者は平等な立場であるべきだと苦言を呈しました。
議席数によって発言時間を差別するのは、おかしい。各党の声を平等に扱うべきだと。
ワタクシあかねは、思わず膝を打ちました。「その通りだ!」と。
メディアがある政党に「金色の看板」を、別の政党には「灰色の影」を与える。
そのような不公平なあり方は、民主主義の根本を揺るがす問題です。
大石氏がどれほど鋭い「追及」を投げても、その問い自体が「気をつけろ」で封じられる場面と、
メディアが議席数で発言時間を分配する場面??これらは、同じ「根本の問題」に行き着くのではないでしょうか。
各党の「声」を整理
混乱含みの討論で浮き彫りになった、各党の主張を整理しました。
| 政党・グループ | 経済対策(消費税) | 安全保障スタンス | その他の主張 |
|---|---|---|---|
| 自民党 | 食料品の消費税を2年限定でゼロ | 防衛力の抜本強化・敵基地攻撃能力と抑止力 | 選挙向けの時限措置として経済対策を掲げる |
| 維新の会 | 食料品への還付措置を提案(自民と同調) | 憲法改正を推進し、自衛隊を憲法に明記 | 規制緩和と憲法改正をセットで主張する |
| 中道改革(立憲、公明党) |
食料品の消費税を恒久的にゼロ税率に |
現実的な防衛力整備と日米同盟の堅持 | 安定した政策の継続を訴える |
| 国民民主党 | 消費税を一律5%に引き下げ・所得税減税 | 防衛予算増を容認・自分の国は自分で守る | 現役世代の可処分所得増を重視する |
| 社民・れいわ | 消費税廃止。即時ゼロ | 徹底した平和外交・あらゆる軍拡に反対 | 生活者目線と非戦の姿勢を貫く |
| 共産党 | 消費税を5%に減税。将来的な廃止を目指す | 大軍拡反対・憲法9条を基軸とした外交 | 財源は富裕層や大企業への課税で賄う |
| 日本保守党 | 減税による経済活性化・再エネ政策の抜本見直し | 移民政策の制限・防衛力の自立的強化 | 国益第一と伝統保守を掲げる |
| 減税ゆうこく連合 | 消費税廃止・教育・福祉への予算倍増 | 軍事費2倍化(GDP比2%)に反対・憲法9条尊重 | 財政出動で国民生活の底上げを訴える |
| チームみらい | 減税より社会保険料削減を中心・若者投資を最大化 | AIやサイバーによる効率的防衛 | 既存の「増税・減税」論ではない視点を提言する |
解説:「本音」の裏側を見る
今回の討論を聞いて、皆さんはどう感じましたか。
政治家の言葉の表面には、とても上品な色を塗っていますが、その裏に何があるのか。
ワタクシあかねが大切にしている3つの視点で、深く掘り下げていきます。
1・「2年限定の飴」か、それとも「国民を救う構造改革」か
自民党が打ち出した「食料品だけ2年限定ゼロ」という案。
一見すると、お財布に優しい音色に聞こえます。
でも、冷静に考えてみてください。2年経った後に何が待っているのか。
また増税が戻ってくる。それは、「火を見るより明らかなこと」です。
選挙が終われば、その甘さは消えてしまう。
まるで、春の桜の花びらのように一時だけ咲いて、すぐに散る「期限付きの甘さ」です。
選挙中には消費税減税を言う、ワタクシには、なかなか信用できませんね。
いままで、れいわ・共産・社民が掲げる消費税に対する態度が、物価高に苦しむ家計を救う、真に抜本的な対策です。
その効果を、数字で感じてみましょう。日本の消費税率は現在10%(食料品は軽減税率の8%)。もし消費税がゼロに。
- 毎日の買い物での支払い → およそ1割減る
- インボイス制度の書類作業 → 中小企業の事務負担が大幅に軽減される
- 年間の家計負担 → 一世帯あたり約30万円以上の負担軽減と試算される
本業に集中できる中小企業の皆さん。家計に少し余裕が戻る家庭の皆さん。それが、日本経済を「底から元気にする最短ルート」ではないでしょうか。
2・「戦う準備」より「戦わせない努力」を
安全保障の議論では、多くの党が「抑止力の強化」や「防衛予算の倍増」を当然のことのように語っていました。
でも、その先には何がある?
共産・社民・れいわが警鐘を鳴らすように、力に力で対抗する「軍拡競争」の先にある色は、血の赤い色です。
戦争の足音だけが、その先に待っている。
防衛予算をGDP比2%からもっと増やそうとしています。
その莫大なお金で、何ができるか。ワタクシあかねは、これを「社会への投資」と比べて考えてしまいます。
日本が今、国際社会に示すべきは、平和憲法を「盾」にした徹底した平和外交です。
対話こそが、最も強力な防衛手段であるはず。
3・「憲法改正」の美名のもとに失われるもの。そして「立憲主義」の意味
最近、憲法を「時代に合わせてアップデートする」という言葉が、まるで肯定的な進歩であるかのように語られています。
「チームみらい」のように実務的な見直しを提言する声もありますが、ワタクシあかねは、そこに強い警戒感を持っています。
特に、憲法9条のこと。
これを変えるということは、日本が再び「戦争ができる国」になるためのハードルを取り払うことを意味します。
私たちが今すべきことは、条文を書き換えることではなく、憲法の平和主義を政治の場で100%実現させること。
つまり「憲法を活かす政治」を行うことです。憲法のいじるのは、これができた後です。
憲法は、「権力者が暴走しないために」国民が課した縛りです。それを、「権力者側の都合」で変えさせてはなりません。
そして、この憲法の「縛り」の話は、先ほどの大石氏と田村氏のやり取りにも深く絡んでくるのです。
田村氏が大石氏に「気をつけろ」と言った言葉、国民が知る「権利」を政治家が「封じる」ような姿勢。
これは、憲法の精神、つまり「立憲主義」の根本に反する行動です。
立憲主義とは、「政権がどれほど強くなっても、憲法という法の範内で動く」という約束のこと。
疑惑に真摯に答えない。国民の問いを「封じる」。
そのような姿勢は、憲法の精神からもっとも遠い色、深い青の「冷たさ」を帯びているように、ワタクシあかねは感じました。
思いがけない結末に気づいてほしいこと
ワタクシあかねは、この記事を書いていて、思いがけないことに気づきました。
高市首相の欠席で「リーダーとの対話」の場が失われたこと。
そして田村氏の「気をつけろ」という封じる言葉。
そしてメディアの不公平な扱い、これらを見て「おかしい」と感じた人がどれだけいたか。
「誰が本当に私たちの命と生活を心から守ろうとしているのか。」その問いの答えは、意外なところにあったかもしれません。
結びに:2月8日、あなたの一票で「明日」を決める
2026年、日本は今、歴史的な分岐点に立っています。
テレビの向こう側で語られる政治家の言葉が、本当に私たちの「明日」を見据えたものなのか。
それとも単に「票」が欲しいだけの甘い囁きなのか。
ワタクシあかねが願っていること。それは三つのこと。
軍拡の連鎖を止め、平和外交の道を。
その場しのぎの減税ではなく、消費税廃止の決断を。
憲法を弄ぶのではなく、平和の理念を堅持する政治を。
2月8日の投票日、私たちは「NO」と言える力を持っています。
あなたのその一票が、日本の明日を決定づける。
ワタクシあかねも、一人の市民として、最後まで声を上げ続けていきます。
皆さんのコメント、ぜひ聞かせてください。
田村氏の「気をつけろ」という発言、あなたはどう受け止めましたか、選挙日まで、皆さんも一緒に考えていきましょう。
最後の一句
小さな声 百倍になれば 春の風
ワタクシあかねの小さな声が、あなたの心に届いて、まただれかに伝わっていくなら。そのときに、その声は春の風になるのではないかと思います。

