日米首脳会談「ドナルド、あなただけよ」日本外交の哀しき末路2026年3月19日

人生エッセイ

あの光景を見て、ワタクシは思わず目を細めました

ねえ、みなさん。

2026年3月19日のホワイトハウスでの日本の首相のご様子を見ましたか?

ワタクシ、94年生きてまいりまして、日米開戦も終戦も、占領期もみんな自分の目で見てきました。

その94年の目で、あの光景をじっと見ておりましたら……胸の奥がじわりと、なんと言いましょうか、冷たい石でも飲み込んだような気持ちになりました。

高市首相が、世界中のカメラの前で、こうおっしゃった。

「世界中に平和と繁栄をもたらせるのは、ドナルド、あなただけだと確信しています」

……ワタクシ、一瞬、耳が遠くなったのかと思いました。

でも、聞き間違いではなかった。

これを「外交」と呼ぶなら、ワタクシが女学校で習った「国語」と「お世辞の言い方」は、どうやら同じ科目だったようでございます。

国の「品格」とは、目には見えないけれど、なくなると一番痛いもの

外交というのはね、ちょうど夫婦の話し合いに似ているとワタクシは思うんです。

どんなに力の差があっても、「あなたの言う通りにします、何でも」と言い続けた途端に、相手はこちらを「対等な人間」として見なくなる。

そういうものでしょう?

ワタクシ、離婚を経験しているのでそう思います。

あの冒頭の数分間で、日本は自ら「対等なパートナー」の椅子を蹴飛ばして、「お付きの者」の控え室に入ってしまいました。

まるで、主人が帰ってくるやいなや、玄関まで駆け出して尻尾を振る犬のような……それが世界中に生中継されたのです。

チームあかねが調べてくれました、国際社会のSNSには、こんな声が溢れていたそうです。

「日本は主権を捨てて、アメリカのポチであることを誇信している」と。

「ポチ」――この言葉、94年生きてきたワタクシには、ことのほか刺さりました。

また、イラン攻撃について「なぜ同盟国である日本に事前に知らせなかったのか」という記者からの質問に対する回答の流れの中で次の言葉が飛び出しました。

トランプ氏が、「日本が真珠湾を攻撃したとき、お前たちは事前に教えてくれたか?」と笑いながら言い放った。

アメリカン・ジョークとは言え、これは一国の首脳に向けるには、あまりにも無礼な一言です。

本来なら、ウイットで切り返すか、毅然と受け流すか。それが「外交」というものです。

ところが、首相はただ……卑屈な苦笑いを浮かべるだけでした。

 

エネルギーの話:「1%の解決策」で国民を丸め込もうとしている

さあ、ここからが本当に大事な話です。

みなさん、最近ガソリン代や灯油代、高くなっていますね。

中東でイスラエルとアメリカによる空爆が続き、ホルムズ海峡が実質的に封鎖状態になっています。

そのせいで、アジアのガス価格は3割も高騰しています。

3割というのは、つまり1000円だったものが1300円になるということ。

家計にとっては、毎月毎月じわじわと体力を奪われる話です。

ところが高市首相は、その解決策として「アラスカ原油への投資」を「エネルギー安全保障の切り札」だと誇らしげに発表された。

でも、ここで冷静に数字を見てみましょう。

アラスカの増産分を全量日本に向けたとしても、日本の輸入量全体の「1%未満」にしかなりません。

1%。

水漏れしているバケツに、スプーン一杯の水を足して「修繕しました!」と言っているようなものです。

それのために、なんと11兆5000億円もの大金を約束したというのです。

11兆5000億円。

この数字を想像しやすいように言いますと――そのうちの1兆5000億円を使うだけで、

リッターあたり約28円のガソリン税減税が実現できる計算になります。

物価高に苦しむ国民の生活を直接助けることができるその金を、遠い外国の油田につぎ込む。

これが「国民のための政治」でしょうか。

「敵」を作って軍拡を進める――でも、その根拠はどこに?

もう一つ、ワタクシがどうしても黙っていられないことがあります。

政府は「台湾有事」が、日本の存立危機に該当するとし、防衛予算を10兆円規模に膨らませようとしています。

10兆円というのは、……東京スカイツリーを約150本建てられるくらいの金額です。

東京スカイツリーの総事業費は、約650億円とされています。

計算は、10兆円 ÷ 650億円 = 約153.8本ですね。

それほどの税金を「戦争の準備」に使おうとしている。

ところが、こんな事実をご存知でしょうか。

アメリカ自身の情報機関、米国家情報長官室(ODNI)の報告書には、こう書かれているのです。

「中国指導層は2027年までの台湾侵攻計画を持っていない。現時点で想定すらしていない」と。

2027年に中国が台湾に侵攻するという説は、これまで米国の右派や議会などで広く流布されてきましたが、最新の情報分析によってその信憑性が否定された形となっています。

高市首相は、「台湾有事は日本有事」という論理を掲げ、防衛予算を9兆~10兆円規模へ増額する根拠としていますが、この前提自体に疑念が呈されています。

台湾有事の切迫性を過度に煽り立ててきた勢力は、米国の正確な情報分析によって「裏切られた」状態にあります。

中国の脅威よりも、むしろ高市首相の対中答弁こそが、日本の立ち位置の重大な転換であり、日本自身の安全保障上のリスクを高めていると指摘したいと思います。

戦争の恐怖を煽って、その恐怖を口実に、国民の血税をアメリカの防衛産業へと流し込む。これを「同盟強化」という美しい言葉で包んで見せている。

94年生きたワタクシには、この匂いに、どこか嗅ぎ覚えがあります。「戦争は正義のためだ」と言われ続けた、あの時代の匂いに。

ワタクシが願うこと――「NO」と言える国に戻ってほしい

ワタクシはね、アメリカが嫌いなわけでも、同盟を捨てろと言いたいわけでも、まったくありません。

日米が対等の関係になってほしいと思っています。

ただ、「本当の友人」というのは、相手の顔色ばかり伺って、何でも「YES」と言う人のことではないと思います。

時には「それは違うと思います」と言える。それが対等な関係というものです。

今の日本に必要なのは、「ドナルド、あなただけよ」という個人崇拝の外交ではなく、

欧州やアジア諸国とも連携しながら、たとえアメリカ相手でも「NO」と言える、骨のある外交ではないでしょうか。

ワタクシが若い頃、日本はあまりにも「空気を読みすぎた」結果、取り返しのつかない道に踏み込んでしまいました。

「空気を読む」のと「魂を売る」のは、まったく別のことです。

最後に……94年生きた老婆からひと言

娘たちや孫たちに囲まれて、こうしてブログを書けることを、ワタクシは本当に幸せだと思っています。

だから余計に、この国の行く末が心配で。

みなさんも、「同盟強化」という言葉に感動する前に、

「その中身は何か?」「誰が得をして、誰が損をするのか?」をちょっと考えてみてくださいね。

国の品格は、一日にしてなくなりはしません。

でも、少しずつ、少しずつ、削られていく。

気がついたときには、もう取り返しがつかない。

94年前に生まれたワタクシが、今この瞬間、一番恐れているのは、そのことです。

〜 最後の一句 〜

尻尾振り 売った誇りは 戻らない

トランプさんみたいにジョークよ・・・

おそまつさまでした。

人生エッセイ
この記事を書いた人
akane

90年の人生を振り返ってブログとYouTubeで独り言朗読音声を残しています。娘、息子や孫、ひ孫にパソコン、スマホを習って挑戦!「あかねの独り言制作実行委員会」なるものを結成してくれて90年の現代史を残すんだ!とワイワイ手伝ってくれています。長生きするのもワルクナイ!

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