名古屋の街も、朝晩はずいぶんと涼しい風が吹き抜けるようになりました。
ベランダから見上げる空も、夏のギラギラとした青から、どこか透き通ったような、
少し寂しげな秋の空色へと変わってまいりました。
皆様のお住まいの地域ではいかがでしょうか。
季節の変わり目、どうぞお身体だけは大切になさってください。
さて、今週も皆様にお届けいたします、【週刊あかね】しんぶん赤旗切り抜きシリーズでございます。
ワタクシの可愛い孫やひ孫たちが結成してくれた「あかねの独り言制作実行委員会」の若い力も借りながら、
今週も一生懸命に新聞を読み込みました。
耳だけで聞き流していただいて結構ですので、どうぞ温かい心でお付き合いくださいませ。
今週の「しんぶん赤旗」からは、本当にいろいろなことが見えてまいりました。
今回は、ワタクシが気になった記事を合体させて、大きく3つのテーマに分けてお話しさせていただきますね。
まず一つ目は、9月17日に発足した第2次高市改造内閣の顔ぶれについて。
そこから見えてくる、戦争国家づくりへの恐ろしい体制固めの実態をお話しします。
二つ目は、2015年の安保法制改悪から現在に至るまでの政治の歩みと、高市政権が打ち出した
税制改正大綱の裏に隠された、軍産テック複合体という巨大な怪物への道筋についてです。
そして三つ目は、沖縄県知事選挙の結果と、その深い悲しみの中に咲いた希望の芽について語らせていただきます。
一週間を通してみますとね、権力という名の重いブルドーザーで、私たちの暮らしや平和を
押しつぶそうとする動きが加速している一方で、それに立ち向かう人々の草の根の力が、決して負けじと踏ん張っている、
そんな激しいせめぎ合いの様子がはっきりと浮かび上がってまいりました。
第2次高市改造内閣の発足
それでは、最初のテーマからお話ししてまいりましょう。
第2次高市改造内閣の発足と、よみがえるセピア色の悪夢についてでございます。
9月19日付の赤旗1面には、「侵略戦争美化・ジェンダー平等敵視」
「第2次高市改造内閣 靖国派 閣内ずらり」という、本当に背筋が凍るような見出しが躍っておりました。
17日に発足したこの新しい内閣、総勢19人おりますけれど、そのうちなんと14人が神道政治連盟国会議員懇談会に、
12人が日本会議国会議員懇談会に加盟しているというではありませんか。
高市早苗首相をはじめ、主要な閣僚がそろって名を連ねているのです。
皆様、この団体がどういうものかご存じでしょうか。
かつての日本の侵略戦争を、自分たちを守るための「正義の戦争」だったと美化し、
今の時代に合わない改憲や大軍拡を推し進めようとする方々の集まりなのです。
ワタクシのように、女学校時代にあの悲惨な太平洋戦争を経験し、空襲に怯え、学徒動員で工場で働き、
ひもじい思いをした人間からすれば、あの戦争を「正義」だなんて口が裂けても言えません。
彼らの頭の中は、まるで戦前の古いセピア色の写真を、無理やり令和の現代のアルバムに貼り付けて、
「これが美しい日本だ」と強要しているかのようです。
時代遅れのセピア色の思想で、世界中で当たり前になっているジェンダー平等にも反対しているのですから、呆れて言葉も出ませんわ。
それだけではありません。9月19日の紙面でもう一つ恐ろしかったのは、旧統一協会との関係の深さです。
高市首相ご自身が関連団体のインタビューに何度も登場し、さらに入閣した閣僚の中にも関係者が何人もいるというのです。
海外のカルト集団が日本の政治の奥深くに根を張っているなんて、これほど恐ろしいことはありません。
さらに、9月18日付の1面「暴走政治さらに推進」では、自民党の裏金事件に関わった議員が、
なんとシレっと入閣していることが報じられました。
農林水産相になった簗和生氏は1746万円、文部科学相になった関芳弘氏は836万円もの不記載があった方々です。
これは例えるなら、顔に真っ黒な墨汁をべっとりと塗ったまま、
「はい、私はすっかり綺麗になりましたから、今日から皆さんの代表です」と舞台に上がってくるようなものです。
私たち国民をどれだけ馬鹿にすれば気が済むのでしょうか。
9月19日の2面には、首相から全閣僚への指示書の内容がすっぱ抜かれていました。
そこには、国民への負担増を強いる大軍拡や、日本列島への核兵器配備の道を開くかもしれない安保3文書の改定、
さらには国民を監視するような「スパイ防止法」の制定まで盛り込まれていました。
ワタクシの耳の奥で、あの頃の重苦しい軍靴の足音が、鉛色に沈む空から再び聞こえてくるようで、
怒りを通り越して、冷たい水を浴びせられたような戦慄を覚えました。
彼らは本気で、この国を再び「戦争をする国」に作り変えようとしているのです。
軍産テック複合体への道
続きまして、二つ目のテーマにまいりましょう。 2015年からの歩みと今の政治、そして巨大な怪物「軍産テック複合体」への道についてです。
9月19日の3面には、「政党の配置 見晴らしくっきり」という素晴らしい記事が載っておりました。
2015年にあの恐ろしい安保法制が強行採決されてから、もうずいぶんと経ちますね。
あの時、国会前には数え切れないほどの人が集まりました。
そして、共産党が「市民と野党の共闘」を呼びかけ、私達は新しい希望を見ました。
しかし、支配層というものは本当に狡猾です。
あの手この手で野党を分断し、共産党へのいわれのない攻撃を繰り返しました。
その結果、維新や国民民主党、さらには参政党といった、自民党の悪政にすり寄る「補完勢力」ばかりが目立つようになってしまいました。
特別国会での彼らの動きを見れば、自民党の暴走の「ブレーキ」になるどころか、喜んで「アクセル」を踏んでいることがよくわかりますわ。
そして、ワタクシが何よりも危機感を抱いたのは、9月16日の紙面で報じられた「高市政権の税制改正大綱」と、
経済面の「軍産テック複合体の基盤にも」という記事です。
政府は物価高対策だと言って、飲食料品の消費税を2年間だけ1パーセントに引き下げると言い出しました。
一見、国民に優しい甘いキャンディーを配っているように見えます。
しかし、そのキャンディーの中には猛毒が隠されているのです。
なんと、2年後の2029年には、その1パーセントの税率を、元の8パーセントに戻すというのです。
つまり、いきなり7ポイントも引き上げるという、史上かつてない大増税が待っているのです。
シングルマザーとして4人の子どもを抱え、オイルショックのひどい物価高の中で1円玉を握りしめて買い物をしたワタクシには、
このやり方の残酷さが痛いほどわかります。弱い者いじめも大概になさっていただきたいと思います。
では、なぜそこまでして国民からお金を絞り取ろうとするのか。その答えが、経済面にありました。
今、日本はアメリカに対して5500億ドル、日本円にして約85兆円もの途方もない額の投資を約束し、動き始めています。
その投資先は、AIや半導体、原子力といった分野です。
皆様、ここでちょっと頭の中に、図解をイメージしてみてください。
皆様の目の前に、大きな二つの水槽があるとします。
一つの水槽は、私達の年金や税金、毎日の生活費で満たされている「国民の水槽」です。
そしてもう一つの水槽は、海の向こうにある「アメリカの軍事産業の水槽」です。
政府は、私達の水槽から細いストローでちゅうちゅうとお水を吸い上げるふりをしながら、
実は水槽の底に巨大なパイプをこっそりつないでいるのです。
そして、370兆円を超える国内の大企業への投資や、アメリカへの85兆円もの投資として、ものすごい勢いで私達の富を、
軍事と最先端技術が結びついた「軍産テック複合体」という得体の知れない怪物に流し込んでいるのです。
このままでは、日本という国は、アメリカの戦争ビジネスを支えるための、ただの財布になってしまいます。
平和を愛する国から、死の商人のお手伝いをする国へと成り下がってしまう。
そんな未来を、可愛い孫やひ孫に残すわけにはいきません。絶対に許してはならないのです。
沖縄県知事選挙の結果と真っ赤なデイゴの花
さて、最後の三つ目のテーマです。
沖縄県知事選挙の結果と、南の島に咲いた真っ赤なデイゴの花のような希望についてお話しします。
9月15日付の1面、「沖縄 新たな闘いへ 知事選 デニー氏及ばず」。
この見出しを見た時、ワタクシは胸の奥を冷たいナイフでえぐられるような、本当に深い悲しみに包まれました。
辺野古の新基地建設に反対し、県民の心に寄り添い続けてきた玉城デニー知事が、27万6060票を獲得しながらも、及ばなかったのです。
当選したのは、高市政権が丸抱えで支援し、自民党など6つの政党が推薦した古謝玄太氏でした。
この記事を読んで、ワタクシは権力の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。
国政の悪政連合と財界が一体となり、下請けから孫請けに至るまで、かつてないほどの締め付けが行われたそうです。
そして何より許せないのが、SNSを使った卑劣なデマや誹謗中傷の嵐です。
顔も見えない、名乗りもしない連中が、安全な場所から石を投げつける。
それはもう、言葉を使った目に見えない暴力です。
沖縄知事選の最後には、デニーさん自身の動画にも、動画に登場していた人々への攻撃があったために、動画を削除せざる負えなくなったということがありました。
ワタクシのデニーさん応援のユーチューブ動画にも低俗な誹謗中傷コメントがたくさんやってきました。
あまりにも醜いので、即、削除いたしました。
政策についての意見ではなく、恐怖心を与える脅しの誹謗中傷です。
ワタクシの小さなユーチューブチャンネルでさえこうですから、
これでは、言論の自由がないのと等しいですね。
情報源をインターネットに頼る若い世代が、この真っ黒な悪意の渦に飲み込まれてしまったのだとしたら、こんなに悲しいことはありません。
でもね、皆様。この知事選の報道には、もう一つの、そしてとても大切な見出しが並んでいたのです。
同じく9月15日の1面、「沖縄地方選 党15氏全員当選」という記事です。
知事選と同時に行われた市町村議会議員選挙で、日本共産党が立てた15人の候補者が、なんと全員当選を果たしたのです。
これを知った時、ワタクシは暗闇の中で、沖縄の県花である真っ赤なデイゴの花が、
南国の太陽を浴びて力強く咲き誇ったような、そんな強烈な希望の光を見た思いがいたしました。
あの沖縄戦の激戦地であった伊江村では、玉城睦子さんがトップ当選を果たし、村の歴史上初めての女性議員として誕生しました。
辺野古を抱える名護市でも、新基地ノーを貫く吉居俊平さんが前回よりも得票を伸ばして3回目の当選を果たしました。
9月18日の記事には、デニー氏と共産党の田村智子委員長がエールを交換した様子が書かれていました。
田村委員長は、今回の選挙でデニー氏が、辺野古新基地の矛盾を鋭く突き、
平和と暮らしの論戦を貫いたことを「今後に生きるものだ」と高く評価しておられました。
そうなのです。知事選という大きな木は倒されてしまったかもしれませんが、
その足元には、平和を愛し、暮らしを守ろうとする草の根の種がしっかりと蒔かれ、すでに芽を出しているのです。
巨大な権力とお金で民意をねじ伏せようとしても、人間の心の中にある「平和に生きたい」という願いだけは、
決して買い取ることも、踏みにじることもできないのです。
沖縄の皆様の不屈のたたかいは、これからの日本全国の左派結集に向けた、大きな希望の道しるべとなると、ワタクシは確信しております。
毎日のニュースを見ていると、ため息ばかりが出てしまいますね。
嘘やごまかしがまかり通り、強い者が弱い者を踏みつけにする。
まるで、日本中が厚い灰色の雲に覆われてしまったかのように感じることがあります。
そんな時、真実を映し出す濁りのない鏡として、ワタクシたちに正しい道を示してくれるのが「しんぶん赤旗」です。
テレビや大手の新聞が書かない、書けない真実が、ここには溢れています。
もし、まだお読みになったことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、手にとって読んでみてください。
日曜版だけでも、世界が違って見えます。
申し込み先はブログにたご紹介しております。概要欄をご覧ください。
今、私たちの国は、確かに深い夜の底に沈んでいるように見えます。
でもね、90年以上の長い人生を歩んできたワタクシには、わかるのです。
あの焼け野原から立ち上がった時も、苦しかったオイルショックの時もそうでした。
絶望に見える沖縄の敗北が、実は新しい連帯の始まりだったように、思いがけない結末はいつも用意されているのです。
夜明け前が、一番暗いのです。
今私たちが感じているこの息苦しさは、新しい、本当に国民のための時代が生まれる前の、産みの苦しみなのです。
そう信じて、これからもワタクシは声を上げ続けてまいります。
それでは最後に、今日の記事の内容を振り返りながら、ワタクシの思いを込めた一句を詠ませていただきます。
「秋風や 散る葉の下の 熱き種」
権力の風に吹き落とされたように見える民意も、その土の下では次の春に向けて熱く希望の種を育んでいるのだという思いを込めました。
今日もお付き合いいただき、本当にありがとうございました。 皆様の明日が、健やかで平和な一日でありますように。あかねでした。



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