ブログを開いてくださり、ありがとうございます。ワタクシ、あかねです。
今週も「しんぶん赤旗」の電子版を隅々まで読み込み、心を揺さぶられたニュースを、
パソコンの画面越しに皆さまとお分かちしたくて、こうして筆を執りました。
秋が深まって、朝晩はひんやりと冷え込むようになりましたね。
どうぞ温かいお茶を片手に、ゆっくりお付き合いくださいませ。
今週の紙面から見えた、四つの大きなうねり
10月26日から10月31日までの紙面には、ワタクシたちの暮らしと民主主義に関わる重大なニュースが、次々と並んでおりました。
ひとつ目は、民意を切り捨てて民主主義の土台を壊す、衆議院の比例代表の定数を31減らそうという動きです。
自民党と日本維新の会、そして国民民主党の話し合いの裏側や、日本共産党の田村智子委員長の記者会見、塩川鉄也さんや小池晃さんの追及が報じられました。
国民民主党の方針転換と、全国紙の社説による一斉の批判もありました。
ふたつ目は、増税と大企業への優遇を正し、庶民の暮らしを守ろうという税金をめぐる論戦です。
消費税を一律5パーセントに下げる提案や、研究開発減税のおよそ8割が大企業に偏っているというゆがみ、2年後に予定される増税への強い批判が語られました。
三つ目は、学問と地域の軍事利用です。民間にも軍にも使える研究、いわゆる軍民両用研究を進める制度に、名古屋大学などの関係者が反対の声を上げました。
北海道の道央には、遠くまで届くミサイルや弾薬庫を置く計画があるとも報じられています。
四つ目は、世界から上がる平和と人権を求める声です。
アメリカの中間選挙、ブラジルのルラ大統領の再選、ガザでの集団殺害が続いているという国連の報告書、ヨーロッパ各地に広がるデモの様子が伝えられました。
今回は、このうち比例定数削減と、それに立ち向かう全国のたたかいを、じっくり紐解いてまいります。
民意を切り捨てる「比例定数31削減」の企てと、変節する政治
紙面を開いた瞬間、ワタクシの胸には、日本の民主主義の根っこが音を立てて揺さぶられているような、寒々とした危機感が飛び込んできました。
10月28日から30日にかけて、自民党、日本維新の会、そして先日までと態度を一転させた国民民主党の3党が、
比例代表の議席だけを31削る法案を、今の国会で成立させようと、合意へ突き進む様子が報じられました。
自分たちに都合の悪い声を、あらかじめ消し去ろうとするかのような、冷たい数の力の暴走に、ワタクシには見えました。
10月28日には、自民党が修正案を示しました。
中国・四国地方の二つのまとまりを一つに合わせることや、政党があらかじめ順位を決めた一つの名簿にまとめる方式など、
国民民主党の求めを盛り込んで一つの包みにし、29日と30日で一気に3党合意まで押し切ろうとしたのです。
これに対し、日本共産党の塩川鉄也議員は、定数削減は民意を削り、政府を見張る国会の働きを弱めるものだと、断じて認められないと厳しく抗議しました。
10月31日には、田村智子委員長が国会内で記者会見を開きました。
民意を切り捨てて民主主義の土台を壊す定数削減をやめさせるため、力をあわせましょうと、国民に呼びかけておられます。
今の小選挙区という仕組みは、1位になった人しか当選できないため、得票以上に勝った側の議席がふくらみ、
落選した人に入れられた票、つまり「死に票」が山のように生まれます。
この歪みには手をつけず、多様な声をすくい上げる比例代表の水路ばかりを細らせるのです。
これは改革というより、国民の声を封じ込める改悪ではないでしょうか。
推進する側の言い分にも、耳を傾けてみましょう
推進する側が何と言っているのか、報じられた範囲でお伝えいたしますね。
当初の自民・維新案は45議席減で、これは定数の約1割という根拠でした。
そして、今、自民・維新・国民民主の3党合意案の31議席減です。
野党側の反発を受けて示された折衷案の算定根拠です。
2015年(平成27年)の人口と2030年(令和12年)の推計人口を比べると6.7パーセント減ることから、削減数の31を割り出したと説明しています。
今の定数465に6.7パーセントを掛けますと、およそ31になる計算です。
人口が減るのだから、議員の数も同じ割合で減らすのが筋だ、というお考えなのですね。
さらに自民党の村井英樹さんは、この案は中小政党にも配慮したものだと述べ、
議席の配り方を変える修正サンラグ式にすれば、民意をまとめる働きと、
多様な民意を映す働きのバランスが、一定程度保たれると強調しました。
維新は「身を切る改革」を看板に掲げています。
吉村洋文代表は、定数削減を政治改革の「センターピン」、つまり改革全体を支える要の柱と位置づけています。
藤田文武共同代表も、改革を進めるには、まず政治家が自らに厳しい姿勢を示すことが大事だという趣旨の説明をしています。
国民に負担を求める以上、政治家が先に痛みを引き受けるべきだという筋立てです。
人口が減る、政治家も痛みを分かち合う、小さな政党にも気を配る。これが推進する側の言い分です。
ワタクシはこれを聞いたうえで、なお首をかしげてしまうのです。その理由を、順番にお話しいたします。
しんぶん赤旗紙面が告発した「四つの重大な害悪」
10月30日の紙面では、この定数削減がもたらす害悪が、四つにまとめて告発されています。
第一に、比例代表を削ることで、少数の政党や弱い立場の人たちの声が、国会に届かなくなります。
第二に、議席の割り振りに「修正サンラグ式」という計算方法を持ち込む点です。
これは、議席の配り方を決める計算式のことです。
赤旗紙面では、これが小さな政党にとって、最初の1議席を手にするハードルを高くする足切りの仕掛けになっていると指摘しています。
第三に、小選挙区と比例代表の両方に立候補した人が当選するための基準を引き上げて、小選挙区のほうへ従わせる力を強めることです。
第四に、中国・四国地方のまとまりを統合するなどして、地方の声を切り捨てることです。
30日と31日の紙面では、この動きへの批判が一斉に巻き起こったことも伝えられました。
国民民主党の急な変わり身に、国民がぽかんとしている様子が描かれ、
毎日新聞や朝日新聞など全国紙の社説も、一部の党の党利党略による駆け引きを厳しく指弾しています。
日本維新の会の「身を切る改革」という名の目くらましや、国民民主党の節操のない変わり身への批判もありました。
「議員は多すぎる」「身を切る」は、本当でしょうか
まず数の話です。ワタクシは、今の定数がむしろ少なすぎると思います。しんぶん赤旗でも、解説されています。
衆議院の定数は、1986年(昭和61年)の選挙のときは512でしたが、
小選挙区と比例代表を組み合わせた今の仕組みになった1996年(平成8年)には500に減り、
その後も削られ続けて、今の465は過去100年で最少です。
1925年(大正14年)に男子の普通選挙が始まってから、人口は倍になったのに、議員の数は増えていません。
人口が減るから同じ割合で削る、というのは一見筋が通って聞こえますが、
人口に合わせるなら、増えた分に見合う数まで議員を増やすべきだったのではありませんか。
次に、小さな政党への配慮についてです。
修正サンラグ式は、小さな政党に議席が回りやすくなる計算方法だと説明されています。
ところが、これは嘘です。
自民党が協議の場に示した試算を2月の衆院選の得票にあてはめますと、自民党が議席全体に占める割合は、
今の70.97パーセントから71.43パーセントへ、維新は7.10パーセントから7.37パーセントへと、むしろ高まるのだそうです。
比例代表の席そのものが削られて、小選挙区中心の仕組みになるためだと、塩川さんは指摘しています。
小さな政党への配慮と言いながら、巨大な与党がさらに大きくなるのでは、首をかしげたくもなります。
最後に「身を切る」についてです。
痛みを分かち合うお気持ちは、尊く思います。
ただ、北海道新聞の社説は、身を切る改革をうたうなら、定数よりも先に、企業や団体からの献金や、
議員の歳費、調査研究広報滞在費の見直しを主導すべきではないかと問うています。
議員の席を削って切れるのは、議員の身ではなく、国民の声の通り道ではないか。ワタクシは、そう思えてなりません。
小池晃書記局長は、国民民主党が、当初の反対から比例の削減そのものを受け入れたこと自体に道理がないと批判しました。
その陰で、大きな軍備の拡張や、社会保障の負担増を押し進めようとしているのを見れば、狙いがどこにあるのかは、火を見るより明らかでございます。
全国に広がる、草の根のたたかい
けれども、ワタクシが紙面を読んで胸が熱くなったのは、こうした動きに、市民が黙っていなかったことです。
削られるのは議員の椅子ではなく、ワタクシたち国民の声なのだと、全国各地で怒りの輪が力強く広がっていました。
10月31日の紙面には、総がかり行動実行委員会共同代表の菱山南帆子さんや、作家の雨宮処凛さんの言葉が載っています。
大阪府議会ではすでに維新が定数を削った結果、得票率が3割足らずなのに、議席の約7割を占めているのだそうです。
菱山さんは、身を切る改革とは、民意を切る改悪だと鋭く告発されました。
雨宮さんも、庶民が政治へ通じる道を断つものだと訴えかけました。
10月29日の紙面には、東京の衆議院第2議員会館前の緊急行動が出ています。
冷たい秋風の吹く夕暮れに、500人もの人が集まり、色とりどりのペンライトを掲げて、
「比例削減、絶対反対」「自民と維新で勝手に決めるな」と声を張り上げたのです。
夕闇に揺れる小さな光の海を思い浮かべるだけで、ワタクシの目頭が熱くなりました。
地方の姿も、胸に迫ります。
30日の紙面によれば、札幌駅前では日本共産党北海道委員会が緊急の街頭宣伝を行い、
年配の女性が「これ以上、苦しい生活を広げないで」と、次々に署名に応じたそうです。
岩手県の盛岡市では、寒風の中、菅原則勝県委員長らがマイクを握りました。
「人口が減るから削減も仕方ない」と話していた75歳の男性が、
「人口に合わせるなら、本来は増やすべきだ」という説明に、深く頷かれたそうです。
熊本市の上通アーケードでは、市民有志40人がペンライトとプラカードを持ち寄り、
「だめなものはだめ」と、順番にマイクを回して訴えました。
31日の紙面には、富山県立山町の立山南支部で、山田秀之支部長さんらが一軒一軒を訪ねて回る様子も載っていました。
「日本の議員は世界的に少ないのですよ」と語りかけ、赤旗を読んで声を上げようと呼びかけて、日刊紙や日曜版の読者を増やしたそうです。
90年以上生きてきたワタクシの目から見ても、今の政治のやり方は、あまりにも強引で、民主主義の原点を踏みにじるものに思えます。
戦前の暗い時代に、国民がもの言えぬまま突き進んでいった歴史が、ふと頭をよぎり、胸が締め付けられます。
だからこそ、ペンライトを掲げ、ビラを配り、一歩を踏み出す人々の姿が、冷たい闇を照らす、温かい灯火のように思えてならないのです。
あかねから、「しんぶん赤旗」電子版のおすすめ
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最後の一句
声あげよ 黙れば消える 民の席
国会前まで足を運べる方は、どうぞ行ってみてください。
遠い方は、お近くの集まりや署名の場に、顔を出してみてくださいね。
それも難しければ、ご家族やお友だち、ご近所の方との話のなかで、この話題をひとことだけ出してみてください。
小さな声も、重なれば大きな灯火になります。ワタクシも、この画面の前から声をあげてまいります。
おそまつさまでした。それでは、ごきげんよう。
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