なぜ戦争が起きるのか?93歳の私が聞いた「戦争の正体」

人生エッセイ

皆さん、こんにちは。

あかね、93歳の独り言です。

私の人生は、日本の激動の現代史とともにありました。

特に、15歳で経験した終戦と、焼け野原からの再出発は、今も鮮明な記憶です。

あの時、私の心には深い疑問がありました。

「なぜ戦争があるのか。あの大空襲で、何の落ち度もない人々が、なぜあんなに無残に消えていかなければならなかったのか」

あんな戦争は、二度とごりごり、と強く思いました。

そして、日本の復興に携わってできた新しい憲法に、平和な国への願いを見出しました。

特に憲法9条は、日本国民が平和を誓って世界に宣言したものだと感じたのです。

戦争のない、平和で良い国になっていく。

そう信じて、戦後の厳しい時代を生き抜いてきました。

食料難の中、幼い弟や妹のために必死に働き、栄養失調で兄を無くすという辛い経験も経験しました。

それでも、家族や近所の人たちと支え合い、少ない食べ物を分け合い、強く生きることを決意したのです。

しかし、時代は平和へと移り変わっても、世界のどこかで争いが絶えない現実があります。

ロシアとウクライナの戦争も、もう長く続いていますね。

先日、あるYouTube動画を拝見しました。

れいわ新選組の山本太郎さんの動画です。

【※10歳です】自民党より頭いいじゃん!大人顔負けの天才小学生現る」というタイトルの動画です。

 

こちらの山本太郎とおしゃべり会からの切り抜き動画のようです。

その中で、10歳になる小学生の男の子が「ロシアとウクライナの戦争はいつ終わるのか」と質問していました

私の心にずっとあった「なぜ戦争があるのか」という問いに、通じるものを感じました。

そして、その問いへの答えとして語られていた内容に、目を覚ますと同時に、長年の疑問が氷解するような感覚を覚えたのです。

動画の中で語られていたのは、戦争の「裏」にある「商売」、つまりビジネスの話でした

戦争は、それぞれの「正義」のもとで戦われるものかもしれないけれど、その裏にはビジネスがあるのだと。

米国務長官自身が、ウクライナへの軍事的援助の多くが米国内の兵器製造業者に渡り、多くの雇用を生み、

経済を成長させるため、「アメリカとウクライナ双方にとってウィンウィンだ」と発言していることが紹介されていました。

「この戦争は、ウクライナにとってもプラス、俺たちにとってもプラスなんだと。なぜならば儲かってますからね」

この言葉には、本当にびっくりしました。

私があの大空襲で見た、何の落ち度もない人々が無残に消えていく光景。

兄を栄養失調で無くした辛い経験。

それらを生み出した戦争の、こんな側面があったのかと、目を開かされる思いでした。

こんなことの犠牲になったのかと!

動画では、世界の緊張が高まるたびに、ロッキード・マーチンやレイセオン、ノースロップ・グラマンといった軍事産業の株価が確実に上がっていく様子が、資料とともに示されていました。

戦争が始まると、兵器の需要が急激し、生産が追いつかないほどになるというのです。

そして、驚くべきことに、軍事産業のトップにいた人物が、バイデン政権では国防長官に就任しているという「回転ドア」と呼ばれる慣行も紹介されていました。

産業界の人材が政府に入り込み、業界の利益を最大化する政策に関与する。

これが「普通に行われている」という話に、正直、おぞましい感覚をおぼえました。

山本太郎さんの話の中で、ウクライナの戦争では、それらの軍事産業の株価はそこそこ儲けたので、はそろそろお終いにしようかとう話がすすんでいるそうです。

そして、次の儲け場所をアジアにしようと提案しているとおっしゃっていました。

台湾有事などを想定して日本での戦争を視野に入れていると、

その証拠に、軍事産業の日本での拠点づくりが進んでいると資料を示していました。

この「儲け」の構造は、日本は現在、トマホークミサイルなどを米国から購入する予定であり、それはレイセオン製であること、

さらに日本が軍事にお金を投じていることから、世界の防衛大手がアジア戦略の重心を日本に移し始めているというのです。

次のビジネスチャンスは日本だと考えて、日本の立地場所を狙っていく。

この動きを「止めなければいけない」と動画では訴えていました。

なぜなら、国と国との衝突の裏には、本当は金儲けが理由だから、という側面があるからだと。

15歳で「なぜ戦争が起きるのか」と疑問に思った私。

「平和でよい国になっていく」と憲法に願いを見出した私。

あの時は、戦争は軍隊と軍隊が戦うもの、あるいは国家の野心のために起きるものだと思っていました。

しかし、真実を調べていくと、そこには「儲け」という、もっと冷たい、もっと現実的な理由が存在するのだという認識を深めました。

憲法前文には「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにする」と書かれています。

憲法9条は、武力による戦争を放棄し、戦力を持たないと定めています。

私がこの憲法に願いを見出したのは、この平和主義の理念が、「二度と戦争はこりごり」という多くの国民の実感と願い、

戦争の惨禍を繰り返さないという強い意志、そして民主主義や基本的人権といった人類の英知の結実だと感じたからです。

憲法成立過程には、たとえGHQの関与があったとしても、それは当時の日本の憲法学者や知識人、政治家、市民が一体となって作り上げたものであり、単なる「押し付け」ではないと思っています。

この憲法が掲げる平和の理念は、戦争の裏にある「儲け」という構造を知った今、ますます大切に思えます。

私たちが目指すべきは、武力ではなく外交による平和の構築です。

戦争で「得をするのは一部だけ」、そして「犠牲になるのは国民」だという現実から目を背けてはいけません。

93歳になり、戦争を経験した者として、平和の尊さを訴え、次の世代に伝えていきたいという思いが強くなっています。

そして、10歳の男の子が抱いた疑問のように、「なぜ戦争があるのか」という問いを、皆さんも一緒に考えてほしいと思います。

それは、憲法の精神を汲み、平和な社会をつくっていくために、私たち一人ひとりが向き合うべき大切な問いだと感じるからです。

人生エッセイ
この記事を書いた人
Akane

あかね93才。昭和初期生まれ。日本人女性。戦前戦後を生き抜く。高度成長で頑張り、子供たちは成長して、みな還暦過ぎ。最近パソコンやスマホを初めてもう楽しい。音声で文字が書けるので、パソコンやスマホといっぱいおしゃべりして、言いたいことバンバン書けます。息子や孫たちが「あかねの独り言制作実行委員会」なるものを結成してくれて、「90年の現代史を残すんだ!っと」ワイワイと手伝ってくれています。長生きするのもワルクナイ!

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